恋愛について
長い間、一人で生きてこられた方には、恋愛体験はある方と、そうでない方がいらっしゃるでしょう。
人の数だけ、世の中、ドラマがありますから、人それぞれ、あってよいと思いますが。
せっかくですから、その現在の立場から、モーツァルトの歌劇【フィガロの結婚】に出てくるアリアのように、考えてみましょうか?
「恋とは、どんなものかしら」
人の数だけ恋の数があるとしたら、夜空の星の数どころでない、天文学的数字になるはず。
そうなると、分析も簡単なのでは?分析対象が石ころのように、転がっているからです。
余談ですが、天賦の才能を授かった詩人のなかには、路傍の石の声を聞くことができる方もいるそうです。石ころに精神を感じ取り、神の被造物との認識を持てるなんて、なんとも素敵な境地だと思いませんか?
それでは、本題に戻りましょう!!
まずは、恋に落ちることのメリットと、デメリットについて並べてみましょう。
【恋するメリット】
1.本当に相性がよければ、しあわせになれる。
2.悩みを相談できる相手ができる。
3.老後に、身の回りを世話してくれる人がいて、安心できる。
【恋するデメリット】
1.せっかく板についてきた『自分一人で考えて、解決する』勝利の方程式が崩れてしまい、思い通りにできないもどかしさがある。
2.いままでひそかに、『これがオレの長所だ。』と自信を持っていた点を否定されると、一気に気力が萎える。
別の人格を演じ続けなければならないような、恐怖感、絶望感に襲われる。
3.老後に(退職後などに)、趣味に没頭しようと夢見ていたが、自分の親と配偶者の親、子供、孫、親戚など、ありとあらゆる人間関係に呪縛され、身動きが取れなくなる。
盆や正月の快適さが過去のものとなる。
『こ・・・こんなハズじゃなかった・・』と嘆きの日々を送る。
恋にメリットはあると、本気で信じてよいのでしょうか?
1.本当に相性がよければ、しあわせになれる。
↓
しかし、最初の出会いの時の容姿やキャラクターは、時間の推移とともに、変化していくものだからです。
容姿は当然、風化していきます。
さらに、一人であれば無事に安息な老後を迎えることができたであろうキャラクターが、相手に気に入られたい気持ちを打ち消すことができずに、どこか妥協案、折衷案のような落としどころに収まってしまう。
若くしての出会いであれば、出会いこそが運命と受け止められるでしょう。
でも、一人暮らしが長い人間には、みずからのアイデンティティの否定につながる恐怖がつきまといます。
2.悩みを相談できる相手ができる。
↓
これまで、曲がりなりにも、人生の窮地を究極には一人で切り抜けてきた者には、悩みを打ち明ける、つまり相手に弱みを見せたり、上手に甘えることが苦手です。
かりに、配偶者が相談に乗ってくれても、相手の流儀で切り返され、何か物事を決定するさいに主導権を握られるのではないかと不安になります。
これは、裏を返して、【デメリット】1.と同じことを意味しています。
3.老後に、身の回りを世話してくれる人がいて、安心できる。
↓
『やったぜ、苦節●●年、遅れてきた青春』、『ついにつかんだ幸せ』と喜ぶのも束の間、相手が先に倒れたら、さらには先立たれたら、と不安ばかりが脳裏をよぎります。
反対に自分が倒れた場合に、いつも笑顔で介抱してくれるのか・・・。
なぜか、恋愛のメリットを語ろうとしていたのに、いつしか、悲観するよう内容になっていました・・・。
恋愛に対するトラウマでも、あったのでしょうか。自分では気づかないうちに?
これでは、すべての恋愛がデメリットという解答になってしまい、人類が滅亡しかねません。
次に続くまとめのコーナーで、ビシッと決めてみたいと思います。
【まとめ】
どのような人生を送るかは、完全にひとりひとりの自由です。
恋愛も結婚も、本人に意思しだいで、決断するべきです。
相手との相性さえよければメリットも多いでしょうし、またその逆も言えます。
また、長い年月をともにすることで愛情が育まれていくのは明らかなことです。
よい出会いがあれば、結婚するかもしれないし、なければ、天涯孤独かもしれない。それは、すべての独身者に共通することでしょう。
しかし、その前に、世界が動いて、すべての価値観がひっくり返るような予感がしてならないのですが、気のせいでしょうか?
そうなると、わたしたちの恋愛観も、ガラリと様相を変える可能性があります。
そのときは、もっとおもしろい記事を書いてみたいと思います。
それでは、また!!
★独身者と、結婚後に絶望した者に捧ぐ、鎮魂歌★