一週間で、いちばんのお気に入りは、やはり土曜日だ。
子どもの頃、次の日が休みなのは、夏休みや冬休みを除けば、土曜日だけだったから。少しぐらいなら夜遅くまで起きていていいし、それは子どもにとっては未知の時間帯でした。翌朝も寝坊してもいいわけだし、拘束から解放される束の間の急速と言えました。
現在では事情が少し変わって、土曜・日曜の休みが定着しているので、金曜日の夜のほうが好きだという世代も登場しているでしょう。
- 日曜の夜は、心労が絶えない
- 月曜の朝は、心が重い
- 日曜日の夜が怖くなくなる日
- 月曜日の朝は、どこへ行った?
- 横並び → 上意下達 → 個別の道
- 不幸せ(ふしあわせ)の度合いを、より小さくする
- ヴィジョンさえ描ければ、必要な情報を引き寄せる
日曜の夜は、心労が絶えない
「朝寝坊しないか?」
「遅刻したらどうしよう」
「会議で上手く発言できないかもしれない」
・・・など、心労の種を数え上げれば、きりがありません。
労の絶えない日本列島の日曜の夜。
それは、肩書きが局長であるか、部長であるか、新入りであるかには、関わりがありません。どの階位にいても、それぞれに責任が割り当てられていますので、そこは平等に、心的プレッシャーの荷重がのしかかります。これは現代社会の桎梏(しっこく)です。社会が変わるまで、解放されるのは難しいでしょう。
もし、逃れる方法があるとするならば、それはただ一つ、セミリタイアするしかないのでしょう。しかし、一昼夜にそれを為すことはできません。だからこそ、悩ましいのです。
月曜の朝は、心が重い
月曜の朝は、心が重い。
しかし、それとは正反対に、朝から、身体だけはベルトコンベアーに乗せられた製品のごとく、機械的に動いて、気が付くと、先週の週末までいた覚えのある席に、自分がいる。
「喉元過ぎれば熱さを忘れる」とよくいうように、ここまで来てしまえば、あきらめて、動くしか、なくなる。
動いているうちに、さいわいにも、月曜の朝の重苦しさからは解放されていた。
また一週間が始まる・・・
日曜日の夜が怖くなくなる日
しかし、そんな経験を、いやというほどに積み重ねてきた人も、いつかは、昔話として回想する日が訪れます。いつまでも続く不幸など、この世に存在しません。
あなたにも、平等に、いつかはわかりませんが、その日は必ずやってきます。ご安心ください。
月曜日の朝は、どこへ行った?
ついで、「月曜日の朝は、心が重い。」と言う感覚も、いつのまにか消失していたことに気づきました。
会議のスピーチは万全か、出張の朝にJRに乗り遅れないか、期限までの書類が積み重なっている・・・年中、何かに追い回されているのが、日本のビジネスマンですよね?
それがしびれる、たまらない、というのならいいのですが、たいていの人は、もっと子どもの時に夢見たような世界を生きたいはずです。
横並び → 上意下達 → 個別の道
学生時代は横並び意識、サラリーマン時代は上意下達の世界、そして、雇用から解放されたら個別の道と行く、ということです。
どの体験もけっして無駄にはなりませんが、最後の部分(個別の道)は、自分の意思で選ぶしかないのです。
もしも、だれかから、「もう辞めていいよ。」と言われるのをただ待っていたら、どうなるでしょう?
1.それが「リストラ」の場合
→
突然の宣告に、頭が真っ白になる。
路頭に迷う。家族がいたら、家族も道連れにしてしまう。
2.さいわいにも「もう辞めていいよ。」と言われることなく勤め上げた場合
→
たとえばの話、退職定年延長がこの先繰り返されて、「70歳」になったと仮定してみましょう。そこから、第二の人生を始める気力と体力が残っているか、にかかっています。
別記事でみたように、厚生労働省が2018年3月に発表した健康寿命の統計値によると、
日本人男性の健康寿命 = 72.14歳
でしたから、かなり夢のない数字といえそうです。なぜって、立派に勤め上げてわずか数年後には、健康を害してしまうおそれが大きいといえるからです。
不幸せ(ふしあわせ)の度合いを、より小さくする
明らかに社会が変化し、誰の目にも終身雇用制度が崩壊したことがわかる時代にあって、ただ、「寄らば大樹の陰」で、組織に依存していては、けっして幸せは約束されないのだ、と考えているだけです。
消極的な言い方をすれば、老後(または早期退職後)の不幸せ(ふしあわせ)の度合いを、より小さくするには、個人として、いつ何が起きてもいいように、「個別の道」に逃げ道を確保しておけるように、日頃から模索する姿勢をとっていたほうが安全だということです。
ヴィジョンさえ描ければ、必要な情報を引き寄せる
しかし、あまり難しく考える必要はありません。
未来はこうありたい、というヴィジョンさえ描ければ、あとは無意識のうちに、その人に必要な情報を引き寄せることになっていきます。
そうして、おのおのが、個別の人生行路をたどるようになります。
まずは、あなたの心を澄まして、イメージすることが、大事になります。