一人を生きる -希望の彼方に-

スピリチュアルな観点から、一人をどう生きるかを語るブログです。地球の激動期にあたる現代に、3次元と5次元のはざまで孤軍奮闘する方々に、真実探求に役立つ情報を、希望とともにお届けします。スターシードの自覚がある方、UFOや超常現象に興味のある方、自然界や芸術に癒されたい方、大歓迎です!

【世にも美しい波動の上がる音楽 47】 映画に登場した美しいクラシック音楽で、心を癒す!! ショパン『ノクターン 第2番』 (映画「愛情物語」から)

 

 

【世にも美しい波動の上がる音楽 47】 映画に登場した美しいクラシック音楽で、心を癒す!! ショパン『ノクターン 第2番』 (映画「愛情物語」から)

 

 

 

 

 以前にもピアノ独奏版でご紹介した曲、ショパン作曲『ノクターン 第2番』について、ピアノ独奏ではなく、「ピアノとポップス・オーケストラ」という組み合わせによる編曲版で演奏されたものがあって、それを今回記事にしてまとめ、みなさんと共有しようと思い立ちました。

 

 

 

 さて、当サイトはスピリチュアル系と目されているようですが、実は、わたしにとってスピリチュアルは「非日常」というより、思いっきり「日常」に溶け込んでしまっているため、そうした現象を自然体で書き、読者の方にも同じように空気のように(あたりまえに)感じてもらいたいと思っています。

 

 したがって、奇をてらうような記事を書きたくはありません。オカルト系サイトでは、毎週(あるいは毎日)のように定期配信されるものがあります。しかし、それは娯楽としてのオカルト情報を提供する見返りに何らかの報酬を得ている組織(組織からの情報を受けて書いているが、あたかも個人が書いているかのように装うサイトも含む)にすぎず、真実を探求する姿勢には程遠いものを感じてしまいます(個人で毎日あの分量を発信していたら、日常生活を送れない。つまり、記事作成に割く時間だけで1日が終わってしまう、いや、1日で終わらない分量のものもある。そういうものは疑わしい)。

 

 わたしの場合は、そのような目的で運営していませんので、興味本位でスピリチュアルの話題に飛びつく人を募集しようとは思わず、真剣に波動を高めていきたい方にのみ、必要な情報をお届けできればよいと考えています。

 

 みなさんもお気づきのとおり、このごろのネットでのスピリチュアル的な盛り上がりは異常です。西暦2025年7月5日の大津波予言のときの騒動にしても、同じく西暦2025年8月からの恒星間天体『3I/ATLAS』にかんする混乱した情報の洪水にしても、これはスピリチュアルにめざめた人が増えたというより、むしろ、本当のスピリチュアルに対する理解が欠如した人たちがいかに多く存在しているかを如実に示す現象に他なりません。

 

 ほんの少し、冷静になって考えをめぐらせば真相がわかるだろうに、勝手に妄想や欲望を自説に織り込み、金儲けの意図も手伝ってインターネット世界に投入してくる。そしてさらに悪いことに、それをそのまま受け売りして、SMSなどで急速に拡散していく人たちがあとを絶ちません。ろくに原典に当たらないまま、事実確認をしないで「知ったつもり」になって拡散する「悪意なき人物」が一定数いるために、こうした現象は今後もやむことなく続くでしょう。

 

 

 もっと地に足の着いた暮らしや人間体験をかさねたうえでスピリチュアルを語るのが基本となりますが、そういう手間を省いて都合のよさそうな話に飛びつく人は、本人としてはスピリチュアルをがんばっていると思っていても、その反対に真のスピリチュアルから遠ざかっているのが現実です。そうなると、スピリチュアルについて何も知らないで3次元だけを生きているような人たちよりも、ずっと低い波動を生きる結果を招くだけとなります。

 

 もちろん、こうした事態を止める方法を誰も持っていません、宇宙の創造主さえも。それは各人の自由意思だからです。

 

 

 わたしはスピリチュアルに懐疑的な人たちを転向させるつもりもないですし、上記のような自分の欲望とスピリチュアルとを混同した人たちに対して長文を用いて説得する気もさらさらありません。時間と労力のむだになるだけですから。

 

 

 そのようなうわついた発想で安易にスピリチュアルにはまって、そのレベルでとまってしまうよりは、たとえば美しい音楽作品を心に与えて、内面を豊かにしていくことに焦点を当てるべきだと考えます(他にも、たくさんの方法があります)。

 

 3次元を生きていると、誰もが悪戦苦闘をしいられるもので、精神的な成長の過程で心がほどよく「耕され」ることは、経験からみなが知っています。その耕された心に、美しい音楽作品を注ぐとき、やがてこれまでに咲いたことのない、一輪のきれいな花が咲き誇る日が来るでしょう。

 

 

 

 そういう思考をめぐらせた結果、今回、ショパンの『ノクターン 第2番』について、ピアノ独奏より聴きごたえのある「ピアノ+オーケストラ」による演奏を取り上げてみたくなりました。

 

 妄想や陰謀論はいくら接しても、原理として、みなさんの波動が上がる性質のものではありませんから。いっぽうで、きよらかな音楽というものは、確実に聴く人の内面に根付き、内面を美化してくれるものです。

 

 

 

 ショパンの音楽家として、また人としての生涯について興味のある方は、下記をごらんください。

 

 

◎ショパンの生涯

 

 ピアノの詩人といわれる作曲家フレデリック・ショパン(西暦1810-1849)は、西暦1810年、ポーランドのワルシャワ近郊の小さな村で誕生しました。

 

 父はフランス人、母はポーランド人であり、幼少時からピアノの才覚を示したショパンは、サロンや宮廷で演奏する機会に恵まれ、音楽家の道を進みます。

 

 西暦1826年、ワルシャワ音楽院に入り、古典音楽を学ぶかたわら、独自の手法でピアノ音楽を作り出す才能を自覚するようになります。音楽院の恩師たちも、「ショパンにはユニークな才能がある」と認め、型にはまった音楽教育を押しつけたりはしませんでした。

 

 しかし、ショパンは西暦1830年(=ショパン、20歳)になると、故郷のポーランドを離れ、ウィーンに進出しようと決意して、2曲のピアノ協奏曲を書き上げた年でもある西暦1830年、ついにショパンはウィーンを夢みて旅立ちます。

 

 

 ところが、運命の力が彼を変えて、思いもよらぬ展開になります。

 

 ショパンの故郷ポーランドは、当時、オーストリアと戦乱の最中にあり、オーストリアのほうがポーランドに比べて圧倒的な国力を持っていたために、ウィーンに出てきた青年ショパンは周囲から「反抗的な小国ポーランドからやって来た、あやしげな危険人物」といった目で見られるようになっていきました。

 

 

 ショパンのほうも、居心地の悪さから、まもなくウィーンから、フランスの首都パリへと居を移す決意を固めたのが、西暦1831年のことでした。

 

 この決断は当たりで、パリでのショパンの活動は、作曲した音楽も受け入れられ、ピアニストとしてもサロンで華やかにもてなされる大成功を収めます。この時代に多くのピアノ作品が作られることになります。

 

 

 その後、独身女性への失恋の後、作家で2人の子連れだった女性、ジョルジュ・サンドと恋仲になります。しかし、結婚(ジョルジュ・サンドにとっては、再婚)に至らずに、最後には、連れ子の縁談をめぐる騒動で意見が対立し、破局を迎えます。

 

 そのショックもあったのか、以前から虚弱体質だったショパンは、享年39歳でこの世を去ります(西暦1849年)。

 

 また、ショパンは、悲しいことに亡くなる前には、度重なる病気と、加齢により、生来の天分であったはずの作曲およびピアノ演奏の才能が落ちてきたことを、周囲に嘆いたりもしていたとのことです。

 

 

 

 20代前半で祖国ポーランドを去り、ウィーンやパリの社交界で活躍したショパンでしたが、それ以来、二度と戻ることのなかった祖国ポーランドで永遠の眠りにつきたい、との願望がありました。

 

 ショパン自身による「わたしの死後、自分の心臓だけでも祖国に返し、魂のふるさとであるポーランドで眠らせてほしい」との遺言にしたがって、遺骸はパリに埋葬され、心臓だけはポーランドのワルシャワ聖十字架教会に納められています。

 

 

 

 

 

 

 

 

ショパン『ノクターン 第2番』(=ピアノとポップス・オーケストラによる演奏版)

 

 ノクターンは、通常「夜想曲」と訳され、ロマンティックな夕べのひとときを過ごす音楽として親しまれています。この「第2番」はその中でも最も人口に膾炙している作品で、西暦1830年、ショパンが20歳のときに書かれたと推定されています。

 

 

 

 正式な名称は、「ノクターン(夜想曲) 第2番 変ホ長調 Op.9-2」です。

 

 

 さて、この曲は、「愛情物語」という西暦1956年のアメリカ映画で使用されて一躍有名になったともいわれています。

 

 この映画では実在したピアニスト男性にまつわる家族愛や人間模様が描かれており、最後に感動のラストを迎えるという構成になっています。

 

 舞台は西暦1920年代のニューヨーク。戦争と妻の死によって家庭を引き裂かれた主人公のピアニスト男性が、自らの死期を悟って、最後には息子と再会を果たし、ショパンの『ノクターン 第2番』を演奏するという展開になります。

 

 ただし、映画で使われたそのままの演奏とはやや異なり、今回ご紹介する演奏では、映画版と比較すると、より整然としていてシリアスな印象を受けます。わたし個人としてはこちらのほうが好みです。映画版のノクターンは効果を上げるために派手な装飾がほどこされているからでしょうか。もし興味がありましたら、映画についても、時間のあるときにご鑑賞ください。

 

 

 

演奏時間 : 4分45秒 

 

曲の形式 : ロンド形式 (序奏-A-B-A-B-A-C-C-コーダ)

       アンダンテ 

 

 

①序奏 : 0分00秒 ~ 0分08

 原曲にはない序奏が付いており、弦楽器で開始されます。

 

②A  : 0分09秒 ~ 1分09

 主要主題Aは、夢見るような柔らかい旋律でまずピアノから語り出します。その後、原曲にはないオーケストラの伴奏とともにピアノが夢の続きを発展させ紡ぎ出していきます。

 

③B  : 1分10秒 ~ 1分41秒

 やや落ち着いた副主題Bに切り替わります。クラリネットが主旋律を歌い上げます。

 

④A  : 1分42秒 ~ 2分15秒

 主要主題Aが回帰します。しかし、ここでは、オーケストラのみで、ピアノは休みとなり、さざ波のように寄せては引く美しい旋律に浸ることができます。

 

⑤B  : 2分16秒 ~ 2分46秒

 副主題Bが再現します。今度は主役のピアノが先導し、オーケストラは伴奏に回ります。

 

⑥A  : 2分47秒 ~ 3分18秒

 3度目の主要主題Aとなります。引き続きピアノがロマンティックな魅力あふれる旋律を響かせます。

 

⑦C  : 3分19秒 ~ 3分51秒

 副主題Cです。ここでの主旋律は、まずオーボエに始まり、クラリネット、弦楽器群という順序で奏されます。

 

⑧C  : 3分52秒 ~ 4分20秒

 ふたたび副主題Cがピアノを軸として、クライマックスを築いていきます。

 

⑨コーダ(終結部) : 4分21秒 ~ 4分45秒

 ピアノ、そしてやわらかいオーケストラと続く短いコーダでしめくくられます。

 

 

 

 Amazonミュージック・アンリミテッド(Unlimited)会員でない方は、その他のお持ちの媒体で、同じ曲、同じ演奏家を指定して、お聴きください。曲の説明はそのまま適用できます

 

 

 

ショパン『ノクターン 第2番』(=ピアノとポップス・オーケストラによる演奏版)のアルバムのご紹介

 

★「101ストリングス・オーケストラ」による演奏です。ここでの編曲では原曲の気品を損ねることなく、ピアノと他の楽器のバランスがうまく調和するように設計されていると思います。

 

 

 下記をクリックすると、曲のアルバムが表示されます(Amazonミュージック・アンリミテッド(Unlimited)会員様限定です)。

 

 

◎こちらは、第2曲目に表示されています。

(Amazon側の都合で、順序が変更になる場合があります)

 

 

 

 

ショパン『ノクターン 第2番』(=ピアノ独奏版)

 

 さて、こちらが原曲のピアノのみによる「ノクターン(夜想曲) 第2番 変ホ長調 Op.9-2」です。

 

 上記の「ピアノ+オーケストラ版」と、どちらがあなたのお気に入りとなるでしょうか。そのどちらにも、得がたい魅力が具わっているのは事実で、あとはひたすら個人の好みの問題となるでしょう。

 

 

演奏時間 : 4分02

 

曲の形式 : ロンド形式 (A-B-A-B-A-C-C-コーダ)

       アンダンテ 

 

 

①A : 0分00秒 ~ 0分46

 主要主題Aは、夢見るような柔らかい旋律で始まります。

 

②B : 0分47秒 ~ 1分10秒

 やや落ち着いた副主題Bに切り替わります。

 

③A : 1分11秒 ~ 1分36秒

 主要主題Aが回帰します。

 

④B : 1分37秒 ~ 2分00秒

 副主題Bが再現します。

 

⑤A : 2分01秒 ~ 2分29秒

 3度目の主要主題Aとなります。

 

⑥C : 2分30秒 ~ 2分59秒

 副主題Cです。

 

⑦C : 3分00秒 ~ 3分23秒

 ふたたび副主題Cが現れ、後半部分でクライマックスを築いていきます。

 

⑧コーダ(終結部) : 3分24秒 ~ 4分02秒

 短いコーダでしめくくられます。

 

 

 

 

 

ショパン『ノクターン 第2番』(=ピアノ独奏版)のアルバムのご紹介

 

 

 ヴラディーミル・アシュケナージのピアノ独奏は、ピュアなピアノの音色を最大限に活かした演奏で、オーケストラの他の楽器群を最初から必要とせずともピアノ単独でも充分に極上の世界を描き出せることをおのずと証明してみせるかのようです。ぜひ一度、ご鑑賞ください。

 

 

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◎こちらは、第16曲目に表示されています。

(Amazon側の都合で、順序が変更になる場合があります)

  

 

 

 今回ご紹介したショパンのノクターン第2番はとても繊細な曲で、夜ごとに聴いてもいつでも魂に響く傑作です。ロマンティックで流麗な旋律が続き、聴き手は時が経つのを忘れ、遠く郷愁に誘われたり、あるいは未知の国を訪ねるかのような感覚に浸ったりすることでしょう。

 

 専門家ぶる一部の人たちによって、過度に感傷的であると揶揄されるケースさえある当作品ですが、そんな批判をものともせずに『ノクターン第2番』は演奏され続けてきましたし、また、好んで聴かれてきた実績があります。ここでは批評に力はなく、作品にこそ真の力が込められています。

 

 

 わたしたちがどんな生涯を歩もうと、癒しというものは絶対に必要とされる要素です。そのため、むだに社会を批評したり、あるいは他者から受けた批評を真に受けて取り乱したりせずに、ただ自分に必要と思われる癒しを受け取るようにするだけで、わたしたちの渇きは瞬時に癒され、人生をよりよく改変することが可能となります。

 

 それを身近な音楽に託すのは、たいへん理に適った行為だと思われますが、いかがでしょうか。

 

 

 

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