【世にも美しい波動の上がる音楽 9】 モーツァルトを賞賛したヨーゼフ・ハイドンの陽気な音楽 『ヴァイオリン、チェロ、オーボエ、ファゴットと管弦楽のための協奏交響曲』で、世の邪念から魂を守る!!
- 【世にも美しい波動の上がる音楽 9】 モーツァルトを賞賛したヨーゼフ・ハイドンの陽気な音楽 『ヴァイオリン、チェロ、オーボエ、ファゴットと管弦楽のための協奏交響曲』で、世の邪念から魂を守る!!
- 協奏交響曲
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(西暦 1756-1791、オーストリア)の有名曲は多々あれど、その友人で交響曲の父と呼ばれるヨーゼフ・ハイドン(西暦 1732-1809、オーストリア)の曲となると、いったいどれだけの曲が思い起こされるでしょうか?
ヨーゼフ・ハイドンという音楽家は、その生涯の大半というか全盛期以降を、エステルハージ家に仕える楽団の幹部としての身分で過ごし、ある意味、大富豪のパトロン的な貴族に身分を保障されて作曲を続けていました。
そのため、外部の音楽的な環境からの影響をほとんど受けずに、交響曲を中心に、どちらかというと保守的な古典の作風で、曲を量産していきました。
それに反して、ヨーゼフ・ハイドンより24歳年下のモーツァルトは、幼少期から海外の旅を続け、イタリア、ドイツ、フランスなど、当時の音楽の都と目されるヨーロッパ各地に滞在し、多くの異文化の風に馴染み、こんにち聴かれる国境をやすやすと越える普遍性の高い音楽を作曲したのは、周知の事実です。
もちろん、その一点だけで、ヨーゼフ・ハイドンと優劣をつけるのは間違っていますが、ただ、どうしても、モーツァルトより24歳も年上ながら、モーツァルトの天才ぶりを高く評価し、音楽家としての友情を分かち合ったヨーゼフ・ハイドンは、後世から不当にも、「モーツァルトと比べると、やや物足りない」といった批評を受けることもしばしばあります。
たしかに、モーツァルトの死後、さらに18年も長く生きた彼でしたが、その作風がモーツァルトを凌ぐと騒がれることなく、また、本人も、モーツァルトをライバル視していたわけではありませんから、ヨーゼフ・ハイドンという音楽家は、モーツァルトを含めた他の作曲家と競うことなく、簡素で軽快な彼らしい音調の作風を、最後まで通したのでした。
そして、こんにち、音楽史について「ウィーンにおける三巨星」といわれる場合、この「ヨーゼフ・ハイドン」を筆頭に、モーツァルト、そしてベートーヴェン(1770-1827、ドイツ)の3名の作曲家が並べて語られます。
きょうは、そんな彼、ヨーゼフ・ハイドンの作品から、とても愉快で軽快な曲を取り上げてみます。
アセンションするまえに、苦渋の表情を浮かべるのは、どうでしょう?
つらい時世とはいえ、高次元を予感した身である以上は、笑顔でいる時間を長く保ちたいですよね。アセンションを知らない人よりも、打ち沈んではなりません。ということで、快晴の空のように陽気な、ヨーゼフ・ハイドンの音楽の出番です!
協奏交響曲
この曲の第一楽章は、とても明快です。
今回は、全曲の白眉である第一楽章に焦点をあてて見ていきましょう!
協奏交響曲とは、一般的に言うと、複数の独奏楽器をソリストに立てて、オーケストラと協演する楽曲のことです。
ふつうの交響曲だと、特定の楽器が主役とはなりません。ある部分で特定の楽器が主役のように現れることはあっても、常にオーケストラ全体のバランスが重視されます。
しかし、協奏交響曲では、たとえば、モーツァルトの「ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲 変ホ長調 K.364」が有名ですが、
このハイドンの曲も、
「ヴァイオリン、チェロ、オーボエ、ファゴットと管弦楽のための協奏交響曲 変ロ長調」
であり、4つもの独奏楽器の奏者が主役級として、オーケストラの前面に、つまり客席に近い側に登場して熱演するスタイルとなり、おのずと音響のほうも豪華絢爛な構えとなってきます。
たしかに、同じ「ウィーン三巨星」の中でも、モーツァルトの天使的な響きとは異なり、また、ベートーヴェンの堅固で重厚な形式とも相容れず、軽妙洒脱な、やや軽い感じがしないわけでもないですが、それらはいずれも個性であって、長所とみなされるべきではないでしょうか?
してみると、このハイドンの楽曲も、これはこれで、他の作曲家との比較を寄せつけない高みに到達した作品といえるかもしれません。
さて、この曲の成立背景に行きましょう。
盟友モーツァルトが死没してまもない西暦1792年ごろ、ヨーゼフ・ハイドン(当時60歳)は、当時ヨーロッパを代表する興行主として有名だったザロモンと組んで、主にイギリスの演奏会で発表する一連の作品を作曲していました。
そのさいに、娯楽的な要素もあり、深刻ぶらない楽想が人気を博していた、「協奏交響曲」というジャンルの作曲を始めました。なかなか当時は好評だったようで、繰り返し演奏会で取り上げられたそうです。
また、この曲については、
『協奏交響曲』
とされるいっぽうで、
『交響曲 第105番』
という呼称で呼ばれる場合もあります。
いずれにしても、曲名を見ただけでは、なんだか堅苦しい印象を受けてしまいますね。ですが、音楽をスタートさせた途端、そんな印象は吹き飛んでいき、柔らかく流麗な音の流れに乗って、あなたの心は高みに登っていくはずです・・・
さて、この音楽を実際に、聴いてみましょう!!
Amazonミュージック・アンリミテッド(Unlimited)で選ぶときは、
①まず、検索窓に、「Haydn 協奏交響曲」と入力する。
ハイドンの名は、カタカナで「ハイドン」としても表示されない場合がありますので、「Haydn」と入力してください。
パソコン等のキーボード上で「ハイドン」と入力するために、「H」「A」「I」「D」「O」「N」「N」と、キーを押して入力したとき、変換候補の中に上記の「Haydn」が上から何番目かに出てくるので、それを選択すれば早いと思います。
②「楽曲」の右端にある、「すべてを表示」をクリックし、演奏家を探す場合、学校の音楽室の壁に飾られていたような、ヨーゼフ・ハイドンの肖像画のジャケットを探します。 「アンタル・ドラティ指揮」で、曲名は、「Haydn:協奏交響曲 変ロ長調 第1楽章・・・」を選ぶ。
③第1楽章がどれかわかりにくい場合は、演奏時間が、「9分04秒」となっているものから探し、選んでみる。
演奏時間 : 9分04秒
曲の形式 :アレグロ 変ロ長調 協奏風ソナタ形式
協奏風ソナタ形式
オーケストラ提示部 第1主題 : 0分00秒 ~ 0分33秒
オーケストラ提示部 第2主題 : 0分34秒 ~ 1分30秒
提示部 第1主題 : 1分31秒 ~ 2分52秒
提示部 第2主題 : 2分53秒 ~ 4分01秒 (コデッタを含む)
展開部 : 4分02秒 ~ 5分14秒
再現部 第1主題 : 5分15秒 ~ 6分40秒
再現部 第2主題 : 6分41秒 ~ 7分23秒 (コデッタを含む)
カデンツァ : 7分24秒 ~ 8分41秒
コーダ(終結部) : 8分42秒 ~ 9分04秒
曲全体の形式は、上記のようになっています。
それでは、もう少し、詳細にみていくことにしましょう!
オーケストラ提示部 第1主題 : 0分00秒 ~ 0分33秒
★総奏で、オーケストラによって第1主題が示される部分です。陽気な音節が奔流のように押し寄せてきます。
オーケストラ提示部 第2主題 : 0分34秒 ~ 1分30秒
★総奏による第2主題。また、しめくくりの部分は、コーダ(終結部)の原型の音型となっており、どのような雰囲気で終わる曲なのかを予告的に示しています。
協奏風ソナタ形式の場合、ふつうのソナタ形式と異なるのは、上記のオーケストラの全合奏による「オーケストラ提示部」が導入部分として設定され、全曲のおもなメロディー(第1主題、第2主題、コーダ)を演奏するようになっている点です。
これは、音楽の構造を明確にするサービス精神から来ているという面もあるでしょうけれども、それまでに確立されていたソナタ形式の音楽で、前半の「提示部」だけがリピート(反復)されるケース、つまり、「提示部」が2回続けて演奏され、それから「展開部」→「再現部」→「コーダ」となるケースがあり、その名残ではないかとする説もあります。このイメージは次のとおりです。
ソナタ形式での「提示部(最初のもの)」+「提示部(リピートされるもの)」
≓
協奏風ソナタ形式での「オーケストラ提示部」+「独奏楽器が登場する提示部」
いずれにせよ、このオーケストラ総奏部分のおかげで、音楽的には華やかさを増す結果になり、また、聴き手には、曲の全体像を紹介する役割を担う箇所ともなっているのです。
提示部 第1主題 : 1分31秒 ~ 2分52秒
★ヴァイオリン、オーボエ+ファゴット、チェロと、すべての独奏楽器が自己紹介よろしく、冒頭から軽快に登場してきます。その後、経過句的な副次主題が流れよく歌われます。
提示部 第2主題 : 2分53秒 ~ 4分01秒 (コデッタを含む)
★下降するシンプルな旋律を、各々の独奏者が受け渡していき、コデッタ(小結尾)に向けて盛り上げる場面です。
展開部 : 4分02秒 ~ 5分14秒
★第1主題の出だしの楽節を中心に始まる展開部は、短調の領域をさまよい、再現部に復帰するのを探り出します。
再現部 第1主題 : 5分15秒 ~ 6分40秒
★再現部の冒頭でも、ヴァイオリンが第1主題を再現します。
再現部 第2主題 : 6分41秒 ~ 7分23秒 (コデッタを含む)
★ファゴット、オーボエ、ヴァイオリンと再現部の第2主題を歌い、提示部のそれと比べてやや簡略化されながら意気揚々とした高揚感をもってコデッタを構築し、カデンツァです。
カデンツァ : 7分24秒 ~ 8分41秒
★各楽器の独奏者が技量を披露するカデンツァです。ここでは作曲者自身が書いたカデンツァがそのまま演奏されています。
コーダ(終結部) : 8分42秒 ~ 9分04秒
★オーケストラ提示部の最後に現れた音型が歌われ、歯切れよく爽やかに終曲を告げます。
★「Amazonミュージック・アンリミテッド(Unlimited)」の会員様のみ、下記をクリックすると、直接、曲のあるアルバムを検索できます。
最初に、Amazon公式ホームページのアカウントが表示されますので(そのまま直接、アルバムが表示される場合もあります)、そこから入って表示されるアルバムの中から、ご紹介した曲を選び、左端の再生ボタン(▶)をクリックしてください。
下記をクリックすると、曲のアルバムが表示されます(会員様限定です)。
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◎アルバムが「交響曲全集」のため、第389曲目が、この曲の第1楽章になります。右側のバーをずっと下までスクロールしていき、389番目を探してください!
(Amazon側の都合で、曲の掲載順序は変更される場合があります)
気に入りましたら、第2楽章(ソナタ形式)、第3楽章(ソナタまたはロンド形式)も、聴いてみましょう。
★なお、次の言葉は、ヨーゼフ・ハイドンが、モーツァルトの父レオポルトに対して語った言葉として知られているものです。
モーツァルトは、西暦1782年から1785年にかけて(モーツァルト当時の年齢、26~29歳)、弦楽四重奏曲の傑作6作品(K.387~K.465)をヨーゼフ・ハイドンに献呈しています。
西暦1785年、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(当時29歳)の父親であるレオポルト・モーツァルト(1719-1787、当時66歳)は、すでに音楽の大家とされていたヨーゼフ・ハイドン(当時53歳)と直接面会する機会を得ました。
このとき、レオポルトは息子のヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトについてお世辞抜きに言われた言葉として、後日、家族あての手紙のなかで回想しながら紹介したのが、次のヨーゼフ・ハイドンが語った惜しみない賞賛の言葉でした。
★モーツァルトを賞賛した人たちの言葉から、人生の意義を考える★
探そうと思えば、世には不安の種がたくさん蒔かれています。3次元特有の低級霊(おもに、低層4次元から関与してくる)に養分を与えるために、施策として、太古から続いているもので、メディアを駆使したそれは、毎日わたしたちを囲んでおります。
意識して、明るい波動を、自身の生活圏に循環させましょう。そのようなとき、今回ご紹介したような、長調で書かれた古典派音楽を聴いておくと、ふとした瞬間に、あるいは不運に見舞われて落ち込みそうになったときでさえ心の底に流れてきて、あなたを低い波動から守る護身具の役割を果たしてくれるにちがいありません。
もちろん、短調で書かれた、ほの暗く激情ゆたかな曲も魅力的ですし(モーツァルトの『交響曲 第25番 ト短調 K.183』、『ピアノ協奏曲 第24番 ハ短調 K.491』など)、古典派ばかりでなくロマン派以降の音楽にもすぐれた作品は存在します。
しかし、音楽とは、いみじくもモーツァルト自身が語ったように、「聴く人をいつでも愉快な気持ちにさせてくれるものでなくてはならない」のが基本です。
わたしたちも、スターシードの先達のことばどおりに、心に理想をいだいて、いつも愉快であるようにつとめるべきではないでしょうか。
サイト名 : 一人を生きる -希望の彼方に-