インディアンの叡智
先住民族は、おしなべて波動が高いとは、よく耳にする言葉です。
インディアン、ホピ族、エスキモー、アボリジニー、そして日本ではアイヌ民族の方々・・・
およそ先進文明とは隔絶した流れに身を置きながらも、高度な自然の叡智を授かり、後代に継承し、独自の文明圏を築いてこられました。
西洋科学の洗礼を受けることなく独自の信仰を守り続けてきた民族の伝統は、アセンションの時代に相通じるものがあります。
今回は、ここで、インディアンの事例を取り上げてみましょう。
悲劇を乗り越えて
かつては西側の異民族によって悪役にされる憂き目もみましたが、最近ではそのような表現機会を目にすることも激減しました。
また、そのようなものに接しても、わたしたちは、心の内部において修正する機能をアップデートしていますから、もう、かつてあった悲劇を二度と繰り返すことなどないでしょう。
世界中の先住民族が受けてきた悲劇について、いまさらここで詳しく取り上げるまでもないでしょう。彼らは、みずからの先祖の代からの教えに忠実に従いながら、かずかずの悲劇を乗り越えて、現代まで命脈を保持してきました。
幸運にも、わたしたちは、西洋科学と先住民族の教えという、双方と互恵関係を築くことに成功しています。
人間も、大いなる自然の一部である
インディアンは、自然の叡智を尊重してきました。
西洋文明の洗礼を受けたあともなお、彼ら先人たちの築いた”文明”の精神は、いまもなお、先進国に暮らす多くの人の心を虜にして止むことがありません。
それは、なぜでしょうか。
彼らは、地球という惑星そのものが生きていると考えていましたから、一連の生命はすべてつながっているのだと信じていました。
当然の帰結として、地球の上に暮らす生き物にも意識があると考えないわけにはいかず、ごく自然のうちに、幼少の頃から、他の生き物を尊重する習慣が身についていました。
重厚長大こそが進化の証と謳われた近代から現代に到る”文明開化”は数多くの発明により大いなる利便性の増大をもたらしはしたものの、地球や他の生き物とのあいだに心の断絶を生じさせる結果を生みました。
わたしたち人類が本線復帰を果たすには、この心理的な絆を取り戻すほかに、方法がないのです。
ひと言でいえば、
「人間も、大いなる自然の一部に過ぎない」
というのが、彼ら先住民族の確固たる揺るぎない信念の中核をなすものとなっています。
インディアンの思想
インディアンが崇拝してきた自然と造物主と人間のかかわりあいについて簡潔ながら手堅くまとめられている作品をご紹介しましょう。
それは、
「それでもあなたの道を行け」
というタイトルの書籍です。
インディアンの血統を引き継ぐアメリカ合衆国ニューヨーク州生まれの著者が、1800年代から20世紀末ごろまでの幅広い時代にかけての、アメリカ・インディアンたちの各部族に語り継がれる、力強く、現代人の心に勇気と智慧を吹き込んでくれる言葉の数々を編集した良書で、1998年の出版ながら、根強い人気が続いています。
長文はほとんどなく、簡潔極まりないのですが、その短い句の中に、百万の語を費やしても表現し尽くせないほどの深い洞察が込められています。
行間を余裕を持って取っているため、たいへん見やすく配慮されており、それぞれ異なる年代の先住民族の言葉が、テーマごとに綴られています。
謙虚に、ときに勇敢に生きること、そしてなによりもま地球全体の調和を重んじる姿勢が、彼らの最大の美徳であるといえるでしょう。
その中から、インディアンの叡智がきらめく句のいくつかを引用してみましょう。
1.
インディアンの行なうことのすべてが円環をなしていることに、おまえは気がついただろう。
それは宇宙の力が、つねに円をなして働いているからであり、あらゆるものは円環になろうと努めているのだ。
・・・(中略)・・・
風は全力で吹くときには、渦を巻く。鳥は丸い形をした巣をつくる。鳥もわしらと同じ信仰を持っているのだ。
太陽は円を描いては昇り、そして沈んでいく。月も同じだ。
ブラック・エルク(オガララ・ラコタ族) 一九三一年
【引用:『それでも あなたの道を行け - インディアンが語るナチュラル・ウィズダム』 ジョセフ・ブルチャック編 中沢新一・石川雄午訳 めるくまーる社 1998年初版 126頁 より】
◎宇宙の力がどのように地球上で作用しているかについて、身近な例を挙げて、簡潔に力強く述べられています。すべてはめぐる円環によって造物主から吹き込まれた命を躍動させているのだと、インディアンたちは教えているのです。
2.
争いがないようにしなければならない。
すべての人間を平等に扱いなさい。
すべての人間に同じ法を与え
すべての人間のために生きかつ育つための
均等な機会を与えなさい。
すべての人間は
同じグレート・スピリットの長によってつくられた。
だから、人間はみな兄弟なのだ。
大地はすべての人間の母だから
人間がその上で平等なのは
当然のことなのだ。
ジョセフ首長(ネズ・パース族) 一八七九年
【 引用:同上 140-141頁 より】
◎人間の生得の権利を主張する西洋哲学とはあきらかに一線を画した発想であり、造物主であるグレート・スピリットによって生み出されたものはみな兄弟であるという中核概念が明快に言い表された名句です。
しかし、どこか、あのドイツの偉大な作曲家、ルードヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンが作曲した畢生(ひっせい)の大作・交響曲第9番ニ短調作品125のフィナーレに現れる、歓喜の主題で歌われているシラーの詩による歌詞と、受ける印象が同じなのは、不思議な感じがします。
1824年に作曲されていますが、ジョセフ首長が交響曲を当時に聴いたとは物理的に考えられません。やはり、真に偉大な業績を残した人々は、いつも造物主またはグレートスピリットなるものを畏敬の念を忘れずに生きていたということでしょうか。
3.
なにかを生み出すもの、それはすべて〈女性〉です。
女たちはつねに、万物とのつながりを知っています。
そのつながりを、男たちがよく理解するようになったら、
この世界はもっと良いほうに変わっていくでしょう。
ローレイン・カヌー(モホーク族) 一九九三年
【 引用:同上 27頁 より】
◎地球人類がアセンションに目覚めないようにと闇の勢力がかつて仕掛けたのは、まっさきに女性を抑圧することでした。
それが功を奏して、人類は長い間、迷妄の只中をさまよい続けることになったのは周知の事実です。
ですが、モホーク族のあいだでは、直観で、世界を維持し、つねにリフレッシュしていくために何が大切なのかを、率直に表明しています。
いかがだったでしょうか?
これは、全体のごく一部に過ぎませんが、ここからだけでも、世界についての深い洞察と、生命の根源的な力や息吹を感じることができるでしょう。
その言葉には、現代を生きるわたしたちの胸を打つ、何かがある。
お説教や、偽善などではない、真に迫った信仰があります。
そこでは、自然を作りたもうた大いなる存在への畏敬の念が満ちあふれています。
先住民族の叡智の行く末
最古の叡智と、最新の技術が手を組めば、不可能が可能になるのです。
そして、行く先は、5次元世界です。
そこは、愛と夢と、調和の世界。
しかし、それはけっして夢物語などではありません。
たとえそれが夢だとしても、『正夢』なのです。
古代からの叡智が、最新の時代に飛翔する原動力となるわけです。
いまこそ、いにしえの智慧から、学びましょう!!
【まとめ】
今回は、インディアンの叡智から、現代を生きるわたしたちに必要な感覚を授かりました。
インディアンの思想に接近して、昨日までの自分と比べてみたときに、これまでにない気づきがもたらされていたとしたら、その分だけ、あなたは成長を遂げたことになるのです。
また、一見、先住民族の文化とテクノロジーは、相容れないように思われますが、意外にも、先住民族が異星人と思われる別惑星の高度文明と交信していた形跡が、世界各地で発見されています。
これらは、「正統な」学術研究からは、オカルトとして排除されてきました。
しかし、もはや、現代文明も、限界が近づいたのは誰の目にも明らかであり、このあたりで、オカルトとして学問が排斥してきた分野を誠実な心で研究する風潮を生み出していかなければ、文字どおり、人類にも地球に生きるその他の生命たちにも「未来はない」状況なのです。
さいわいなことに、水面下では活発にオカルト分野の研究も進んでいて、この先に、一気に水面に浮上してくる勢いを感じさせています。
★UFO情報の開示はいつか?★
それが公式に発表されるまでは、まず、温故知新の精神で、先住民族に脈々と伝わる奥義を教わることにしましょう。
地球と自分たちを支えていくために、先住民族の深い智慧を大切に心に秘めながら、謙虚に日々の生活を送るようにしましょう!