一人を生きる -希望の彼方に-

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【鳥を愛する作曲家の心には、翼が生えている 1】ヴィヴァルディ:フルート協奏曲『ごしきひわ』に寄せて

 

 

【鳥を愛する作曲家の心には、翼が生えている 1】ヴィヴァルディ:フルート協奏曲『ごしきひわ』に寄せて

 

 

 

 

 

 

 オリヴィエ・メシアン(1908-1992)をはじめとした大作曲家たちの創作意欲をかき立てる対象のひとつに、鳥たちがいます。

 

 は、いつでもわれわれ人類の憧れです。

 

 20世紀の現代音楽で筆頭にその名を挙げられる、フランス人作曲家、オリヴィエ・メシアンは、

 

「世界で最高の音楽家は、空を舞う鳥たちである。」

 

と語りました。

 

 

 でも、人間には、ほんとうに翼を持つことが許されていませんので、心に翼を付けて飛翔するしかありません。

 

 具体的には、芸術です。絵画、写真、音楽、演劇など・・・とりわけ、音楽で鳥を表現すると聞いたら、わくわくしませんか?

 

 

 

★かわいいだけじゃない!動物の秘密【鳥】★

 

 

 

 そこで、きょうは、神秘的でありながら、かわいらしくもあり、たくましくもある鳥たちを主役にした音楽から、バロック音楽の代表的なイタリアの作曲家、アントニオ・ヴィヴァルディが作曲したフルート協奏曲をご紹介します。

 

 

 

アントニオ・ヴィヴァルディ/フルート協奏曲『ごしきひわ』

 

 ヴィヴァルディといえば、一般には、合奏協奏曲(コンチェルト・グロッソ)『四季』がよく知られています。

 

 とくに、「春」は、いつか、どこかで聴いた音楽の代名詞のように思えますが、いかがでしょうか。

 

 その生涯に、750曲以上もの楽曲を残したヴィヴァルディにとっては、霊感が冴えわたった時には、いともかんたんに作品を仕上げました。

 

 

 この、ごしきひわというフルート協奏曲は、文字どおり、鳥たちから霊感を受け取って書かれた曲として知られています。

 

 

 『ごしきひわ』という、かわいらしい鳥さんたちの鳴き声をモティーフとして、フルートが、鳥の鳴き声を模倣するかのような、愛嬌たっぷりで、快活、かつ優しいメロディーが聴ける、バロック時代の協奏曲の名曲です。

 

 とくに第3楽章での、独奏フルートによるトリルで奏されるパッセージなどは、鳥たちの気さくで飾らない日常会話のように聞こえてきて、微笑ましい気持ちにしてくれます。

 

 

 

 

 

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 (写真=ごしきひわ)

  毛もふさふさですが、何よりカラフルですね? 表情も、凜々しいです。

 

 

 

動物にも個体ごとに個性がある

 

 鳥にも、鳴き声は多種多様で、音域の高低は、もちろん、各種族ごとに異なります。

 

 近年までは、動物に、個性は存在しない、と本気で学術界でさえ勘違いして思い込んでいました。ところは、事態はそれどころではなかったのでした。

 

 各個体によって、鳴き声も、性格も、違うのが真実だという研究が、最近の動物学の領域で、本気で推進されてきています。これは素直に喜ばしいことです。

 

 動物にも、一個体ごとに、明瞭な個性がある。要は、人間と同じですね。

 

 

 

鳥の声を表現するのにふさわしい楽器は?

 

 鳥の鳴き声を表すのに、どの楽器が最適でしょうか?

 

 

 一般的な、音色から受ける印象を書いてみましょう。

 

 木管楽器・金管楽器が、どの鳥の鳴き声に聞こえるかコンテストです!

 

 

フルート、オーボエ ・・・

 小鳥。文字どおり、小さな鳥、ハクセキレイなど。中型ですが、高い声で鳴くヒヨドリなども近い。

 

クラリネット ・・・

 これは、冬に青空を隊列を組んで舞う白鳥の声に似ています。鶴などの声にも類似点があります。ハトの声も、これに近いかもしれません。

 

トランペット ・・・

 ハシブトカラスの声が、近いと感じます。

 

トロンボーン ・・・

 オペラのクライマックスや、シンフォニーのコーダ部分など最重要なところで登場するトロンボーンは、ハシボソカラスの声に近い音色です。

 

ピッコロ ・・・

 小鳥。シジュウカラ、スズメなど。意外にも、体格のよい悠然と舞うトビの声にも似ています。

 

 

 

 

 ヴィヴァルディの時代には、まだ、トロンボーンやクラリネットという楽器はありませんでしたから、そうなると、フルートしか選択肢がなくなるのかもしれません。

 

 

 

 フルートが鳥の鳴き声だと思えば、非常に親近感のわく楽曲構成となっています。

 

 

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 (写真=オウゴンヒワの一種)

 花とみまごうほどに、あざやかな黄色です。

 

 

 

 ただし、もともと、現代のフルートと違って、ヴィヴァルディの生きていた17世紀では、リコーダーのような非常に素朴な音しか出ませんでした。

 

 そのため、アーティスト(演奏家)が、使用する楽器が、いったいどの時代のフルートなのかが問題となり、また、聴きどころにもなります。

 

 ここが、好みが分かれるポイントになると思います。

 

 

 

大編成で演奏する時代から、当時の古楽器で再現する時代に

 

 かつて、ヴィヴァルディやヨハン・ゼバスティアン・バッハらを代表とするバロック音楽は、大編成のオーケストラによって演奏されていました。

 

 戦後になると、少しずつ、古楽器による演奏の研究が進められ、1976年ごろに、ニコラウス・アーノンクール氏を指揮者とする古楽器演奏をメインのレパートリーにする楽団が登場します。

 

 このころから、1990年代にかけて、フランス・ブリュッヘン氏や、トレヴァー・ピノック氏らが、主流として、古楽器演奏の一時代を築いたといえるでしょう。

 

 たしかに、音の響きは質素で、当時の文化を偲ばせる、文化史的な価値観は高いと言えるでしょう。

 

 しかし、

 

 

 1.

 ◎楽器の性能が発展途上のまま、作曲された時点での演奏を再現する。

 

という、当時の演奏の再現を正統だとする考え方と、 

 

 

 

2.

◎楽器の性能が後世で改良されていく前提で作曲家が曲を書いたと仮定して、最新の現代楽器を用いたほうが、その作曲家の本望ではないのか。

 

という、拡大解釈して、現代風な解釈の余地を残した演奏をするべきであるとの見解に分岐していきます。

 

 

 このように、演奏上の解釈の問題が、とくにクラシック音楽では発生してきます。

 

 

 

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 その是非については、いずれにしても、わたしたちがその両方をじっさいに聴いてみて、最後には、好みの問題にしかならないと思います。

 

 

 

★ひと目でわかる!ベートーヴェンの第9交響曲★

 

 

 

もしもの話 

 

 もしもの話として、17世紀に大編成のオーケストラで、21世紀の最新の現代楽器を用いた演奏を、当時の聴衆にタイムマシンで移動して聴かせる機会があったとしたら、どうでしょうか?

 

 オーケストラは、古楽器で演奏するときは各パートの人数が少なくなるのが通例ですが、大きな曲を演奏する規模の楽団員の頭数(あたまかず)を揃えての演奏として・・・

 

 

 きっと、当時の人々が聴いたとしたら、その豪華絢爛たる豊潤な音響にふれて、

 

 

「楽器の性能って、こんなにも進歩するものなんだ! 実に、きらびやかだ。」

 

 

と感動の嵐が吹き荒れ、会場から拍手が鳴り止まないのではないかと思われます。

 

 

 これには、さまざまな見解がありますが、舞台裏では、給料なども関係あるのでしょうか。楽団員が多いほど、分け前が少なくなるとか・・・。

 

 一般の愛好家の立場からすれば、豊潤な響きが聴かれる、大きな編成のほうが、好まれると思います。

 

  

 この楽曲のおすすめとして、どちらかというと編成の大きい、ペーター・ルーカス・グラーフ氏がフルートを独奏する盤が、20世紀を代表する名盤として知られています。

 

 

 

 

 

楽曲について

 

 そのような観点からすると、ヴィヴァルディのフルート協奏曲『ごしきひわ』は、動物は好きだけれども、あまり音楽では聴くことがないという人の心に、瑞々しく届くのではないでしょうか。

 

 

 曲は、3つの楽章で構成されており、

 

第1楽章 : アレグロ (速く)

 

第2楽章 : カンタービレ (のびやかに、歌うように)

 

第3楽章 : アレグロ (速く)

 

 

 

と、急 - 緩 - 急 というイタリアのコンチェルトの定型となっています。

 

 

 どの楽章も、演奏時間が、3分ほどしかなく、曲を通して聴いても、わずか10分程度ということになります。

 

 これは、あまりこのような音楽ジャンルには興味を持たれなかった方には、たいへん聴き心地のよい音響となるはずです。

(たとえば、ベートーヴェンの交響曲第9番の演奏時間は、約70分と、最初のうちは長く感じられます。)

 

 

 

「言葉ならざる言葉」の重要性

 

 鳥たちを愛した世界の芸術家の心に触れて、新しい境地を体感してみてはいかがでしょうか?

 

 

 フランスの偉大な思想家のひとりであった、ジャン・ジャック・ルソー(1712-1778)は、このヴィヴァルディのフルート協奏曲『ごしきひわ』のアレンジを試行したことでも知られています。

 

 

 最晩年に、貴族や哲学者仲間から迫害を受けて孤独の極致に追いやられていたルソーは、数少ない友人の一人だった、25歳年下のベルナルダン・ド・サン・ピエール(フランス人作家、1737-1814)に、つぎのように語っています。

 

 

「わたしたちの心にしみわたる、あの余韻のこもったピウピウという声、あのすすり泣き、忍び音は、鳥の歌に聞かれるものだが、あのような美しさは、人間の音楽家には、とうてい表現することはできない。」

 

 

 

 冒頭のメシアンにしても、ジャン・ジャック・ルソーの言葉からも、

 

 

人間の心に働きかける作用のうちで、最も忘れてはならないのが、「自然界からの恵み」である

 

 

と理解できるでしょう。

 

 この自然界に満ち満ちている「言葉ならざる言葉」は、わたしたち人間の生み出した芸術である音楽にも秘められています。

 

 いまこそ、「言葉ならざる言葉」の重要性を再認識し、まずは各個人が、みずからの内面の癒やしを得るようにしましょう。

 

 

 

 

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 現在では、CDだけではなく、パソコンを通してダウンロード等の方法により試聴できるようになってきていますので、以前よりは、はるかに敷居がいい意味で低くなり、あなたの心を豊かにする機会が増えてきたと思います。

 

 何かの機会に、鑑賞されてみてはいかがでしょうか。

 

 

★J・J・ルソーの生涯を、約10分以内で語れ★

 

 

 

【まとめ】

 

  いかがでしたか。

 

 いつの時代も、芸術家も、民衆も、鳥などの動物たちからさまざまなインスピレーションを受けながら、みずからのイマジネーションを喚起してきたのですね。

 

 

 やはり、人間は自然と切り離されているのではありません。西洋哲学では、自然は克服されるべき障壁であり、まったく意思をもたないという地点から思考を出発させてきました。

 

 しかし、それは、権力者が援用した学説に過ぎず、自然界への畏敬の念、そして、動植物に対する愛着という感情は、芸術家とそれを愛好する民衆たちのあいだに、脈々と受け継がれてきたのでした。

 

 

 人間の用いる言語には、限界があります。

 

 言語による表現が限界を超えたところに、音楽が始まるのです。

 

 また、忘れてはならないのが、人間の言語を使わない動植物たちにも、われわれと同じく魂というものがあるという点です。

 

 その橋渡しをするのが、音楽の役目ではないでしょうか。

 

 

 音楽は、ただ美しいばかりではなく、われわれ現代人の人間性回復という、重要な意義さえも担っているのです。

 

 

 

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