一人を生きる -希望の彼方に-

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【世にも美しい波動の上がる音楽 40】 幼稚園や小学校の運動会で聴いたことのある、元気が湧いてくる懐かしいクラシック音楽!! 第1弾  『道化師のギャロップ』 『天国と地獄』 『クシコス・ポスト』

 

 

 

【世にも美しい波動の上がる音楽 40】 幼稚園や小学校の運動会で聴いたことのある、元気が湧いてくる懐かしいクラシック音楽!! 第1弾  『道化師のギャロップ』 『天国と地獄』 『クシコス・ポスト』

 

 

 

 

 

 幼稚園や小学校の運動会で必ず聴いたことのあるクラシック音楽を、今回、ご紹介していきます!!

 

 かけっこや玉入れの競技のときに放送室から流されていた音楽ですから、どこかで聴いた覚えがあるはずで懐かしく、元気の湧いてくること請け合いです。

 

 いったんスピリチュアルに気づいた方は、現実社会がいっこうに改善されないように見えて幻滅することが多いのですが、そんなとき、運動会で聴いた短いクラシック音楽の名曲を聴いて、若いころの理想を思い出し、大人になってから知ったスピリチュアルとうまく融合させて、勇気づけられてほしいと思っています。

 

 

 

 それでは、各曲のカンタンな説明を付して作曲背景を理解したうえで、さっそく鑑賞してみましょう!!

 

 

 

 Amazonミュージック・アンリミテッド(Unlimited)会員でない方は、その他のお持ちの媒体で、同じ曲【=演奏家は異なってもかまわない】を指定して、お聴きください。曲の説明はそのまま適用できます。

 

 

 

 

 

 

 

 

『道化師のギャロップ』 

 

 西暦1938年、旧ソヴィエトのカバレフスキー(西暦1904~1987)が作曲した『道化師のギャロップ』は、もとは子どもたちの教育のために製作された劇に付随する音楽のうちの一曲です。ある発明家とサーカス一座の旅の物語(=子ども向けの喜劇)です。劇そのものよりも、『道化師のギャロップ』という音楽だけがとりわけ有名になっています。

 

 ギャロップとは馬術でいう最大出力のことであり、転じて、音楽では速いテンポを指示するさいに使用されています。ここでは道化師がユーモラスに動く場面での音楽となっています。

 

 

 カバレフスキーも、20世紀、旧ソヴィエト時代の人ですから、当然、独裁者ヨシフ・スターリン(西暦1878~1953)の血の粛清の恐ろしさを知っていました。ですから、スターリンら共産党幹部の逆鱗に触れないような、安全な楽曲作りに努めていました。

 

 当時の旧ソヴィエト音楽界では、「社会主義や労働者を応援する明快な音楽を作らなくてはならない」とされており、その路線と異なる難解で西洋寄りの雰囲気のクラシック音楽または前衛(=実験精神に富んだ新しい)音楽を書いただけで、党から直接批判され、最悪の場合、作曲者の強制連行や死刑が待っていたのです。

 

 音楽の分野で自由な作曲を認めてしまうと、そこからほころびが生じ、スターリンの独裁政治に反対する市民が誕生してくるものと予想し、作曲家に対しても、旧ソヴィエト共産党の意向に沿った、現体制を賛美するような楽曲を書かせる圧力がかけられていました。

 

 

 ドミートリ・ショスタコーヴィチ(西暦1906~1975)は15曲の交響曲を残した旧ソヴィエトの大作曲家でしたが、自身や家族が粛清されぬようにうわべでは当局に服従していたものの、内心ではひそかに独裁者スターリンを忌み嫌っていたことで知られています。

 

(旧ソヴィエトの作曲家ショスタコーヴィチの悲劇について、ごく簡素にまとめてある記事を、矢印(⇩)の下に貼り付けておきます。ついでに、昭和のヒーローアニメ『バビル2世』も、Amazonプライムビデオで観られるので、あわせてごらんください。女性の方は観ないかもしれませんが、男性なら面白く感じる方もいると思います。)

★ショスタコーヴィチの音楽について(概略のみ) ~ 昭和ヒーローアニメ『バビル2世』の記事から★

 

 

 そんなショスタコーヴィチとは対照的に、このカバレフスキーは子どもたちや青少年向けの(社会主義の理念に合致した)音楽教育を目的とした作品ばかりに特化していたことから、権力側からの粛清をまぬがれたばかりか、党から気に入られて安泰な生涯を送ったと言われています。

 

 スターリン時代の旧ソヴィエトの音楽事情は、人間という存在の根底に流れる悪魔的な部分をつまびらかに示してくれているのではないでしょうか。

 

 

『道化師のギャロップ』

 

演奏時間 : 3分21秒 

 

 さて、そんな暗たんたる旧ソヴィエト時代の(現在も?)「大人の事情」とは裏腹に、音楽のほうは、じつに軽快なものです。

 

 日本の運動会では、玉入れ、玉転がしなど、どんちゃん騒ぎに近い競技で使われていました。この曲をクラス対抗リレーのときに流したら、ズッコケてしまう人も出てくるでしょうから。

 

 

 演奏は、ゲルハルト・ベッカー指揮、ベルリン交響楽団です。

 

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◎上から第9曲目に表示されています。

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『天国と地獄』 

 

 フランスの作曲家オッフェンバック(西暦1819~1880)が西暦1858年に完成したオペレッタ(=喜劇的な性格を持つオペラ)『天国と地獄』の序曲に出てくる楽曲です。

 

 

 夫オルフェは若い娘に浮気しており、妻ウリディスもアリステという羊飼いの男と不倫している場面から始まります。アリステは実は地獄の神が人間の男に変装していたのですが、妻ウリディスの同意のもと、彼女を地獄に連れ去ります。

 

 これを知って、不仲だった夫オルフェは悲しむどころか喜びます。しかし、夫オルフェは「世論」に諭され、天国の神のところに出向き「妻を返してほしい」と心にも無いことをお願いしなければならない羽目に陥ります。

 

 夫オルフェが天国に赴くと、天国の神(男性)は清廉潔白な者ではなく、身持ちのよくない人物でした。そこで神々が互いにののしり合っているのを見ます。しかし、天国の神は立場上、義務として他の神々とともに地獄に出かけ、夫オルフェの妻ウリディスを連れ戻す作戦に出ることに決めます。

 

 

 ところが、地獄に行ってみると、天国の神は、あろうことか、夫オルフェに返してあげるべき妻ウリディスに惚れ込んでしまいます。

 

 その後、天国の神々は地獄の神々と宴会を開くことになります。宴会の隙をみて、天国の神は気に入ったウリディスを夫オルフェに返さずに、自分の住まう天界に連れて帰ろうとします。そこで天国の神は、夫オルフェに対して一計を案じます。

 

 結局、最後には妻ウリディスは天国に行き、巫女の身分を与えられます。いっぽう、妻と別れて若い浮気相手と結ばれたかった夫オルフェは妻が帰ってこなかったことを喜び、ドタバタ劇の末、全員が満足して終わるという作品です。

 

 道徳的にはあまり好きにはなれない台本ですけれど、当時のフランスの時代背景を考えると致し方のない、現れるべくして現れた作品だったのでしょう。

 

 フランスの一般市民にとって娯楽の少なかった19世紀には、日々の暮らしにおける不満はつのるばかりでしたし、せめて劇場で上演される作品を観て、劇中の人物たちに感情移入し、家庭内でのストレスの憂さ晴らしをしたいという隠れた願望があったはずです。

 

 また、「天国の神」および「地獄の神」を当時の「政治家」や「聖職者」に置きかえて観た場合、支配層の統治方法に不満を持っている一部の市民たちにとっては、痛快なドラマに映ったことでしょう。

 

 社会的地位は高く、肩書もご立派だが、じっさいは人格下劣で欲深い特権階級の者たちの実像をうまく皮肉ったものだと感じたにちがいありません(道徳心のかけらもなく、目的のためには手段を選ばずにやりたい放題で世をかき乱し、我利我欲を満たそうとする性格の描写など)。

 

 なお、ここでの「天国の神」および「地獄の神」はいずれもキリスト教の神ではなく、古代ギリシャの神話に出てくる神としていることで、上演が許されたものと考えられています。さすがに19世紀のフランスで、キリスト教の神が不倫するシナリオだと上演禁止令が出されていただろうと思われます。

 

 

 こうした複数の事情も手伝って、『天国と地獄』はオペレッタ作品として商業的に大成功をもたらした一方で、作曲者オッフェンバックや劇の台本作者などが「さらにいっそうパリの文化の品性レベルを押し下げた」として、倫理面から批判を加える勢力も登場してきたのでした。

 

 

 

『天国と地獄』

 

演奏時間 : 2分41秒

 

 しかし、そんな事情にかかわりなく、『天国と地獄』のメロディーは、聴く人の心を瞬時に陽気にしてくれます。劇のシナリオは下劣でも、音楽は美しいという典型が、この曲なのかもしれません。

 

 運動会では、かけっこ(徒競走)のときによく流されていたと思います。

 

 

 演奏は、セミヨン・ビシュコフ指揮、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団です。

 

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◎上から11番目に表示されています。

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『クシコス・ポスト』

 

 ドイツの作曲家、ヘルマン・ネッケ(西暦1850~1912)の作品中、もっとも有名なのが『クシコス・ポスト』ではないでしょうか?

 

 彼のその他の作品は忘却の彼方に葬り去られてしまったのに比べて、この曲だけは、とりわけ日本の運動会シーズンに必ずと言っていいほど選曲されてきた名曲です。

 

 なお、クシコス・ポストとは、「ポスト」という単語から連想されるように、ヨーロッパにおける「郵便馬車」をさしており、威勢よく馬車で郵便配達にいそしむ当時の光景が目に浮かんでくるかのような、生き生きとした旋律が特徴です。

 

 

 

『クシコス・ポスト』

 

演奏時間 : 2分09秒

 

 威勢のよい主題で始まり、中間部と呼べる部分を経過し、1分35秒から冒頭主題が回帰して一気に駆け抜けるように終わります。

 

 かけっこ、リレー、あるいは、午後の部での玉入れ競争でもかかっていた音楽だった気もします。みなさんの運動会では、どうだったでしょうか?

 

 

 演奏は、サー・チャールズ・グローヴズ指揮、フィルハーモニア管弦楽団です。

 

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◎上から第32曲目に表示されています。

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 いかがでしたか?

 

 運動会の思い出に浸ると同時に、クラシック音楽に親しみを持つきっかけになってもらえれば幸いです。

 

 

 スピリチュアルな現象を待っては(何も起きないと)落胆するより、こうした明るい音楽で自身を鼓舞しながら、スピリチュアルな社会の実現を促進していこうではありませんか!!

 

 

 

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