【世にも美しい波動の上がる音楽 41】 幼稚園や小学校の運動会で聴いたことのある、元気が湧いてくる懐かしいクラシック音楽!! 第2弾 『トランペット吹きの休日』 『剣(つるぎ)の舞』 『ラデツキー行進曲』
- 【世にも美しい波動の上がる音楽 41】 幼稚園や小学校の運動会で聴いたことのある、元気が湧いてくる懐かしいクラシック音楽!! 第2弾 『トランペット吹きの休日』 『剣(つるぎ)の舞』 『ラデツキー行進曲』
- 『トランペット吹きの休日』
- 『剣(つるぎ)の舞』
- 『ラデツキー行進曲』
幼稚園や小学校の運動会で必ず聴いたことのあるクラシック音楽を、以前に【第1弾】として3曲、取り上げました。今回は、そのつづきで【第2弾】の3曲をご紹介したいと思います。
ああ、なつかしい、あったあった、と万感の思いが、数知れぬ幼少時代の思い出とともにこみ上げてくるにちがいありません。
いったんスピリチュアルに気づいた方は、現実社会がいっこうに改善されないように見えて幻滅することが多く、ここで運動会で聴いた短いクラシック音楽の名曲を聴いて子どものころの理想を思い出し、大人になってから知ったスピリチュアルとうまく融合させて、勇気づけられてほしいと思っています。
それでは、今回も煩雑にならない程度の説明を付けますので、鑑賞してみてほしいと思います!!
Amazonミュージック・アンリミテッド(Unlimited)会員でない方は、その他のお持ちの媒体で、同じ曲【=演奏家は異なってもかまわない】を指定して、お聴きください。曲の説明はそのまま適用できます。
『トランペット吹きの休日』
20世紀のアメリカで活躍した作曲家アンダーソン(西暦1908~1975)の作品の中でも、とりわけ人気なのが『トランペット吹きの休日』です。
西暦1954年に書かれたこの曲は、トランペット奏者の心の安らぎ、ストレス解消のために書かれています。
どういうことかというと、アメリカ軍の音楽隊に所属していたトランペット奏者は、兵舎でいつも決まった時間(起床、点呼、終業時間など)を知らせる学校のチャイム代わりのラッパ(トランペット)を吹いていたり(=ルーチンワーク化している)、式典ではお偉いさんばかりが集まっているところに国歌の演奏をしなければならなかったり(=失敗できない)と、とてもたのしく音楽に打ち込む時間がありませんでした。
そこで、気持ちよくのびのびとした旋律を思いきりトランペットで吹かせてあげたいとして、アンダーソンがそんな作品を作ったと言われています。それが『トランペット吹きの休日』となったのでした。
『トランペット吹きの休日』
演奏時間 : 2分29秒
この曲は、かけっこ、クラス対抗リレー、玉入れなどのときに放送室から流されていた記憶があります。北海道から沖縄まで、だいたい同じだったのではないでしょうか。
3本のトランペットとオーケストラで豪華に盛り上がる短い曲で、記憶のかけらに残っているという方も多いと思います。聴けば、思い出すかもしれません。
演奏は、サー・チャールズ・グローヴズ指揮、フィルハーモニア管弦楽団です。
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◎上から22番目に表示されています。
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『剣(つるぎ)の舞』
単独で演奏されることの多いこの曲は、西暦1942年、旧ソヴィエトの作曲家、アラム・ハチャトゥリアン(西暦1903~1978)によって作曲されました。バレエ『ガイーヌ』の音楽で、刀剣を手にして踊る民族舞踊をイメージして作られたと言われています。
非常にテンポがよく、打楽器や金管楽器を小気味よく響くので、子どもから大人まで楽しめるメロディを提供しています。
西暦1942年ごろの旧ソヴィエトというと、第二次世界大戦の只中であり、ヨシフ・スターリン(西暦1878~1953)が独裁者として権力の頂点に君臨していました。反体制派のレッテルを張られた者は連行後に銃殺などで処刑されたり、収容所で強制労働を課せられたりと、旧ソヴィエト国民にとって困難な時代であった反面、うまく体制に取り入れば出世もでき将来も安泰という生き残るための明確な道も残されていました。
ハチャトゥリアンは、もともとのおおらかな性格からか、社会主義体制を礼賛するような楽曲を数多く作曲し、旧ソヴィエトの絶対的な権力者スターリンとのあいだに絶妙の距離をはかりながら、みずからの音楽的才能をいかんなく発揮して生涯を終えた成功者の一人といえるでしょう。
また、グルジア(現在はジョージア)生まれと、スターリンと同郷出身だったハチャトゥリアンにとってみれば、スターリン体制側に協力的であることは、後世のわれわれの思惑を寄せつけないほど、ごく自然な成り行きだったのかもしれません。
『剣(つるぎ)の舞』
演奏時間 : 2分44秒
冒頭から各種打楽器と金管楽器が全力で奏するエネルギッシュな旋律が現れ、最後まで続きます。
かけっこ、リレー以外の競技で流れることが一般的で、たとえば綱引きとか、大きなサイコロを転がす競技などの背景で流されるBGMとしての使用がメインでした。
アラム・ハチャトゥリアン作曲『剣(つるぎ)の舞』を、サー・チャールズ・グローヴズ指揮、フィルハーモニア管弦楽団による演奏で、どうぞお聴きください。
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『ラデツキー行進曲』
19世紀半ば、オーストリア帝国が支配していた北イタリア地方で独立の機運が高まってきました。このとき、武力衝突にまで発展し、西暦1848年、ラデツキー将軍率いるオーストリア軍が出兵し、武力で北イタリア独立運動を鎮静化することに成功します。
その後、この武勲を讃えるため、祖国オーストリアで記念式典が開催されるはこびとなり、ヨハン・シュトラウス1世(西暦1804~1849)のもとに祝典的な楽曲を作曲せよとの仕事が舞い込んできました。
ここで完成されたのが『ラデツキー行進曲』となります。
当時のオーストリア帝国の状況は、国内ではハプスブルク家による長年にわたる支配に対する市民からの反発があったり、危険なマルクス主義(=共産主義につながる思想)の流行の兆しが芽生えたり、北イタリアではオーストリア支配からの独立運動が盛んになっていったりと、当時の政府や一般市民たちのあいだで、オーストリアの国民性というアイデンティティが揺らいでいた時期にあたります。
そんなときに作曲、演奏されたヨハン・シュトラウス1世の『ラデツキー行進曲』は、自信を無くしかけていたオーストリア政府や一般市民たちに愛国心と団結をもたらす結果となっていったのでした。
さて、この曲は、そんな歴史があるとはつゆ知らず、わたしたちの運動会では、開会式および閉会式の入場行進のときに使われており、なんとなく威勢のいい音楽だと感じていた人は多いでしょう。
『ラデツキー行進曲』
演奏時間 : 3分17秒
毎年1月1日にウィーン楽友協会で開催されるクラシック音楽の祝典「ニューイヤー・コンサート」で、プログラムのいちばん最後に必ず演奏される曲としても知られています。
もはや国歌以上にオーストリア市民たちに親しみを持たれているといっても過言ではないでしょう。ここでは、演奏の最中に聴衆が手拍子を取るのが慣例となっています。
ここで紹介するのは、まさに、そのニューイヤー・コンサートでのライヴ録音(西暦1992年)で、指揮はカルロス・クライバー、演奏はもちろんウィーン・フィルハーモニー管弦楽団です。最後に盛大な拍手が送られています。
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◎上から第13曲目に表示されています。
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いかがでしたか?
きっと、最低でもどれか1曲は、聴いたことがあったかと思います。
はじめて聴いたとしても、お気に入りの曲があったら、ぜひいつでも鑑賞してみましょう。
聴き慣れたら、ほかの演奏家による録音を聴くことをおすすめします。指揮者やオーケストラによって曲の印象がガラリと変わるのがクラシック音楽の楽しみのひとつです。ぜひ、あなたのお気に入りの演奏を見つけてください!!
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