言葉ならざる生き物たちの声を聞く ~ 動植物も、われわれとともに、宇宙に進出していく
地球の主役は、人類から見れば、人間です。
しかし、それぞれの動物や植物にも、彼ら独自の世界観があり、その中では、それぞれが主役となっています。
そして、重要なのは、次の点です。
◆人類は、一部の先住民族を除いて、他の動物や植物を、重要視していない文明を築いてきた。
◆その一方で動物や植物たちは、何も感じていないように映れど、しっかりと人類の行動を意識しながら、独自に工夫された生活をしている。
◆人類は、占いや装飾品などのモチーフとして好んで動植物を利用するものの実際の生活ではあまり尊重していない実状に対し、動植物は、物質面ばかりでなくスピリチュアル的にも、人類を支援してくれている。
これから、地球の人間たちがスピリチュアルに成長していくためには、人間のことばかり考えていては、永久に3次元をさまようばかりでしょう。
むしろ、人のことばかり意識するから、ますます人間は、自然の摂理から遠のき、(闇の)為政者の意のままに操縦されてしまいがちです。
もともと、自然との連帯感があってこそ、地上での幸福が人間たちにも約束されていたのです。
さて、だまっていても、自然の神秘のほうから近寄ってきて、奥義を教えてくれることはないでしょう。動植物たちの生活の実相は、わたしたちの日常からは、なかなか見えてこないものです。
そこで、こちらから行動を起こして、彼ら動植物を知る必要があるという見解に至ります。
地球が宇宙の中心点だと考えられた天動説を支持した中世ならいざ知らず、時は21世紀も4分の1が過ぎようとしています。このあたりで、「人間が万物の長(おさ)である」という観点からそっと離れて、心を開き、宇宙という大海原に向けて冒険に出るべきではないでしょうか?
なぜなら、その大海には、神秘的な財宝が、たくさん秘められているからです。
動植物を、偽善的な態度から救うというのではなく、彼らを理解することによって、わたしたちが失って久しい、太古の至福感を取り戻すことができるのではないでしょうか?
他を知ることによって自身を知る
人間が人間を語り、人間と競い、人間として生涯を閉じる。
これでは、せっかくの周囲の財宝に気づかずに、酔生夢死のごとくに、人生があなたの傍らを駆け抜けて行ってしまうでしょう。
ここらあたりで、わたしたち人類は、注意深く、意識場を拡張していくべきではないでしょうか。
人間のことしか頭になければ、他を知ることによって自身を知るといっても、他人と比較ばかりして、落ち込んだり、嫉妬したり、ぐるぐると堂々巡りしかしません。
もっと他の人間ばかりでなく、他の生物種にも、思いやりの範囲を広げてみませんか?
彼らのためというよりも、結果的に、自身のために役立つ見識を得られます。
もし、宇宙のワンネス(一体化)がほんとうなら、自然を敵視する西洋科学思想や、自然への無関心とは一線を画す努力をした場合、その見返りは、必ず自身に恩恵として返ってくることになるでしょう。
「しかし、動物や植物を、どうやって尊敬すればよいのか、わからない」
というケースも多いと思われます。
★そこで、今回は、カラーが美しく、動植物や自然に目をみはる作品をご紹介します。
★この作品には、1ページごとに生物の写真と、人間による1~数行のコメントが載せられています。情報量は限りなく少ないのにもかかわらず、読み終えたら、満足度は十分すぎる程に感じます。
地球の宝石
日本を代表する動物研究家、写真家として知られている、
岩合光昭(いわごう みつあき)氏
をご存じでしょうか?
犬やネコの写真の展示会や多くの出版物で、なじみの方も多いでしょう。
今回、ご紹介する心の旅は、
『地球の宝石』というオールカラーの出版物で、世界中の動物と、人間の関係回復により、地球をゆたかにしていこうというオーストラリア人の動物研究家ブラッドリー氏との共作です。
これ一冊で、世界の動植物と心を通わせることができる、素敵な作品です。
簡素ながら視覚に響き、かつ、美しいフルカラーの写真と、(散文体ながら)詩的なことばが添えられていて、アセンションをイメージするときに活躍してくれます。
瞑想するとき、世界や動植物を、どのように思い描くかは自由ですが、やはり、基本的に、こんな感じ、という基準があると、やりやすいですから。
出版は、西暦2002年と、少し前になりますが、内容は立派に現代にも十分すぎるほどの値打ちがあります。
クラシック音楽の名作と同じ原理で、「古いから、価値が低い」とはなりません。
最初の1ページを開いただけで、その圧倒的な世界に引き込まれていくでしょう。
※注
わたしは、発売されてすぐに購入しましたが(西暦2002年)、そのときの表紙は、茶色いペンギンが悲しそうに背を向けている写真が使われていました。
しかし、その後、表紙がパンダの子どもに変わったらしいです。
もしかしたら、今回ご紹介する初版のページ数と、現在購入できるものの版が異なる場合には、ページ数、あるいは、掲載されている内容も多少の変更があるかと思われます。もし購入される場合は、その点について、各自で販売元に照会するなど、お調べになった上で購入願います。
花と虫の切っても切れない仲は、とりもなおさず、人間と自然の関係の縮図といえます。 写真はイメージです。(『地球の宝石』には登場しません)
概要の紹介 ~ 『地球の宝石』
◎多彩な生き物が登場する、まさに地球の宝石
この作品には、実に多種多様な生物が登場してきます!
ここでは、一冊のうちに数え切れないほどの動物が登場します。
優美なカラー写真を、絶妙な動物たちの表情。
プロの写真家がシャッターチャンスを捉え、そこに詩的な散文がちりばめられています。
それも、環境問題のアピールに特有の、おおげさな感情過多な擬人化は、ここには見当たりません。ほんとうに動物たちの真情をすくい取ったかのような言葉が、そっと添えられており、安心してページをめくっていけます。
★冒頭で、アフリカのエコロジストであるディオム氏が述べているように、
「わたしたち人間は、結局のところ、理解しているものしか愛せないだろう。」
という意見は妥当です。
まず、相手を知って、理解するように努めてからでないと、愛すること=大事にすることは、できません。
逆にいえば、いったん理解さえすれば、どんどん障壁は崩れ去り、あとは融合がなかば自動的に始まっていくわけです。
◎『地球の宝石』から、魅力を一部引用
著作権の関係上、『地球の宝石』に掲載されている写真をそのまま載せられないため、類似した画像を選んで載せることにしました。
何も画像を載せないよりは、ずっとイメージが湧きやすいかと思われます。
そのため、実際のページに基づいた説明と、使用している画像とは、合いませんので、その点をご理解願います。
★さらに興味のある方は、インターネットで、気に入った動物の名前を検索し、その生き物の姿を多くの画像から、ご確認ください。
ただし、当然のことですが、インターネット上で見られるのは『地球の宝石』に掲載されている写真ではなくて、一般の画像になります。
◆『地球の宝石』14ページには、好物の植物の実のあいだから顔を出す
フクロヤマネ
が、愛らしい表情を見せてくれています。
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ヤマネの仲間の一種。アニメ『トムとジェリー』に出てくるキャラクターのようですね!! 写真はイメージです。(『地球の宝石』には登場しません)
◆『地球の宝石』22ページ、透明な浜辺の海水を泳ぐ
アオウミガメ
が、海面と接する遠い青空に(存在として)輝いて見える写真が美しいです。
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ウミガメの生態は神秘と謎に満ちています。 写真はイメージです。(『地球の宝石』には登場しません)
「驚くべき実例はまだまだある。たとえば、アオウミガメは3万キロも海を渡る-これは動物の移動距離としてはトップクラスである。」
『地球の宝石』 ブラッドリー・トレバー・グリーヴ/文 、 岩合光昭/写真 、竹書房/発行 初版発行=平成14年(2002年)4月3日 P.22より引用
◆『地球の宝石』30ページには、
ヒヨクドリ
という、ニューギニア地方に生息する鳥が紹介されています。
真っ赤な羽毛に、あざやかな黄色のくちばし、両足はコバルトブルー、そして、しっぽの先端は丸くなっていて、緑色をしている!!
熱帯らしい色彩ですけれども、宇宙の創造主なくして、このような生物がただ偶然の進化を重ねただけで誕生するとは思えませんが。
ここでは著作権上、ヒヨクドリの画像を取得できませんでしたが、ふつうに、インターネット上で、「ヒヨクドリ」と入力して、検索してみてください。この世のものとは思えないほど神秘的です。
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上の写真は「ヒヨクドリ」ではなく、「ゴシキセイガイインコ」です。何かのお祭りに出るために、おめかししたのではありません。華やかな天然の衣装です。 写真はイメージです。(『地球の宝石』には登場しません)
カラフルだからといって、地味な色の動物よりすぐれているわけではありませんし、その反対も然り、です。
しかし、世界は広い、まだまだわたしたちにとって好奇心をそそるものは、数多くあると思わせてくれる典型的な例として、上記の「ヒヨクドリ」をごらんください。
身近な動物たちは、それぞれにすばらしいですし、また、旅するのが難しいアフリカ地方などに暮らす動物たちについても、インターネットですぐに見られる時代です、どちらも知って、内面を拡大しましょう!
◆『地球の宝石』49ページの写真を飾るのは、
チーター
の子ども。木の上に登っています。
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精悍な顔つき。しかし、最近では、彼らも捕食者としての地位を捨てて、その経験を活かしながら、5次元に行く準備をしているようです。 写真はイメージです。(『地球の宝石』には登場しません)
「唯一の解決策は知識である。身近な自然について私たちはあまりにも無知だ。
ほとんど何も知らないといっていいが、そう悲観したものでもない。知識を得ることは楽しく、ワクワクするような驚きに満ちている!」
『地球の宝石』 ブラッドリー・トレバー・グリーヴ/文 、 岩合光昭/写真 、竹書房/発行 初版発行=平成14年(2002年)4月3日 P.49より引用
◆『地球の宝石』62ページには、全身が鎧のような、
ココノオビアルマジロ
です。もちろん、おとなしい動物ですが、身を守り、役割を果たすための護身具が、頑丈そうです。
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アルマジロの一種。見慣れないだけで、きっと、彼らとも、心を通わすことが、できるでしょう。 写真はイメージです。(『地球の宝石』には登場しません)
「ちょうどシンフォニーの音符のように。シンフォニーの音符をひとつずつ間引きしてゆけば、やがてその美しい響きは失われてしまう。」
『地球の宝石』 ブラッドリー・トレバー・グリーヴ/文 、 岩合光昭/写真 、竹書房/発行 初版発行=平成14年(2002年)4月3日 P.62より引用
◆『地球の宝石』67ページには、模様が優美な
アゲハチョウ
が2羽、並んでいます。
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アゲハチョウの一種。エメラルド色の模様が美しい。(善良な)エイリアン的なシンボルカラーのように、わたしには映ります。彼ら虫たちも、じつは、次元上昇や、人間の精神の成長を支える旅の仲間なのです。 写真はイメージです。(『地球の宝石』には登場しません)
「人間と動物のあいだに境界線をひくことは無意味だ。”人間”も”動物”もない。
両者は重なり合って生きているのだ。私たちは同じ地球に暮らしている。
私たちは仲間だ。私たちは一体なのだ。」
『地球の宝石』 ブラッドリー・トレバー・グリーヴ/文 、 岩合光昭/写真 、竹書房/発行 初版発行=平成14年(2002年)4月3日 P.67より引用
◆『地球の宝石』75ページ、
タテゴトアザラシ
の目が、まん丸い。とても可愛いです!
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アザラシの目は、まん丸くて愛らしいですね? 写真はイメージです。(『地球の宝石』には登場しません)
◆『地球の宝石』110-111ページ、沈み行く夕陽を見つめる
ライオン
の親子。
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最近は、ライオンと、それを天敵とするはずのシマウマが、草原で仲良さそうに戯れる場面が、現実に目撃されているとの報告が寄せられてきています。これも、動植物たちが弱肉強食をやめて、アセンションに突入してきた証拠と言えるのでしょうか・・・
写真はイメージです。(『地球の宝石』には登場しません)
「朝日を見つめたことがあれば、木に登ったことがあれば、花の香りを嗅いだことがあれば、子猫を抱きあげたことがあれば、そして、クジラのラブソングを耳にしたことがあれば、この惑星の素晴らしさがよくわかるはずだ。
この地球に暮らすかけがえのない生き物たちを守りたいと思ったら、まず自然の現状に目を向け、あるべき姿を思い描くことだ。
そして、ささやかな一歩を踏みだそう。」
『地球の宝石』 ブラッドリー・トレバー・グリーヴ/文 、 岩合光昭/写真 、竹書房/発行 初版発行=平成14年(2002年)4月3日 P.110-111より引用
◎美しい写真と短い詩的な散文で綴られる動物への思い
ラストに向かうにつれ、その詩的な散文は、高揚感を増していき、感動的な調和のメッセージとなり、最後の一枚は、かわいいパンダの子どもの写真でしめくくられます。
写真はイメージです。(『地球の宝石』には登場しません)
これは、岩合光昭氏やブラッドリー氏など専門の動物愛護家ばかりでなく、いまや多くの一般の方が共感されるところを先取りしていました。
闇の宇宙人であるアヌンナキやレプティリアンでさえ、当作品をめくると、心が洗われてアセンションに転向するのではないかと思える会心の作といえるでしょう。
鬼の目にも涙、というように、彼ら冷酷無情な悪魔的な存在でさえ、地球の自然のあるがままの姿に触れて、心に優しさと思いやりを宿す可能性を秘めているのです。それほどに、3次元の地球でさえ、素晴らしかったのです。
終わりがけにきて、ものごとの本質が浮かび上がってくることがよくありますが、アセンション間近と囁かれる昨今においてこそ、3次元地球のはかなさと美しさが胸に迫る瞬間に出くわすかもしれません。
※ちなみに、この巻末に、1ページ目から使われた動物写真の、正式な学名と、その身体的な特徴、および食生活などが簡潔にわかりやすく記されているのがありがたいです。
わが国を代表する動物写真家の岩合光昭氏と、ブラッドリー氏の共作ですが、ブラッドリー氏は、1970年生まれで、オーストラリア軍隊を退役し、動物愛護活動に専念されている方です。『ブルーデイ・ブック』という動物に関する写真メインの書物は、全世界のベストセラーとなっており、日本では知名度はいまいちですが、世界的に有名な活動家のひとりです。
この両者のコラボレーションによって、近年まれにみる、感傷に流されない、といって無味乾燥な学術論にも陥らない、中庸を極めた動物写真集が登場したのでした。
※現在販売されているものは、上記内容から変更されている場合があります。
互いに関連し合う事実を認める
鳥類の足は、木の枝に止まりやすくできています。
植物も葉を落としたあとに実を付けたり芽を出したりして、冬から春にかけて鳥類などが食糧危機を迎えないように配慮しているかにみえます。また、そのことで、植物のほうも、種子を広域に拡散する戦略があると思われます。
これは、身近な例にすぎませんが、互恵関係にある生き物同士の、たいへんわかりやすい事例です。
ここから、動物や植物が、まったく人間の存在に気づかないで暮らしているのかどうか、想像力を働かせてみましょう。
彼らが、上記の鳥類と植物の関係のように、互いを認識しているかにみえるのに、一見すると地球の主のような態度で、動物や植物を無視するかのごとくに振る舞う「人間」を全く認識できずに暮らしているなどと、はたして考えられるでしょうか?
動植物にしても、人間といかにして共存していくかの戦略を打ち出さなければ、「自然破壊」が得意なわれわれ人間の前に、彼らにとって最大の危機である「種の滅亡」につながるおそれがあります。
その人間を、全く認識できないとなれば、彼らは種の滅亡もまぬがれません。
植物が、花の蜜を吸う昆虫や鳥類に受粉してもらうシステムを確立しているのは周知の事実ですが、眼をもたない植物が昆虫や鳥類を認識できて、人間だけ認識できないということは、あるでしょうか?
そんなことは、ないはずです。
この部分についての誤解は、人間の驕(おご)りが原因ではないかと思われます。
常識から類推して、『自然界が、動物同士を識別できるのに、人間のやっていることは難しすぎて動物や植物には到底理解できないだろう』との驕りを捨てたとき、わたしたちの眼前に、はじめて新鮮な世界が拓けてくるはずです。
否、それは、新鮮ではないのかもしれません。
太古に、まだ人間たちの祖先が、動物や花や精霊たちと話せた時代に、回帰するだけなのかもしれないからです。
彼ら、地球の宝石といえる動植物たちの、言葉ならざる声を聞き取ることによって、わたしたち自身が忘れかけていた、というより、完全に忘却の彼方に押しやってしまっていた重大な智慧を、おごそかに取り戻すことができるのです!!
わたしたち地球に生きるすべての生物たちは、互いに関連し合う事実を認識することにこそ、時代精神の苦境を克服するヒントが隠されているのです。
わたしたちは、制約の多い、アヌンナキに改悪された人間の身体を使っているので、いまだに見た目で善人と悪人を見分けることさえも難しいレベルですが、動植物たちは、スターシードや、ふつうの地球人、そして、闇の勢力を識別できるといいます。
彼らは単なる保護の対象でもなく、見物客を集めるためにいるのでもなく、ともに宇宙に進出する仲間です。
あなたが真剣にアセンションにめざめていくと、自然界からのサポートがいかに手厚かったかを知るでしょう。
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