健康な胃で、生きよう
日本人の3大死亡原因は、長らく、がん、心臓病、脳卒中でした。
近年になり、「老衰」がランクインしましたが、「病気の原因」に限定すると、いまだに上記の3つがそのまま引き継がれているといっていいでしょう。
そう聞いて、いつか自分も罹患するのだろうか、と漠然と考えるのが、普通の人の反応でしょう。
すべての不調を、年齢のせいにしてはならない
人は、年を取ってから体調が悪くなると、どうしても「歳だから」と年齢のせいにしてしまいがちです。でも、それが、病気のシグナルだったりします。身体が、「気づいてくれ」と叫んでいるのですね。
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なにかのついでに、受けておくと安心かも
胃の不調の原因にピロリ菌というものがあります。
環境整備の行き届いた現在は感染者が少ないそうですが、昭和生まれの方は、まだまだ隠れ感染者(本人は気づいていない)が数多くいると言われています。
ピロリ菌の発見は比較的遅く、なんと西暦1983年。
オーストラリアのマーシャル博士とウォレン博士によって発見されました。
ピロリ菌は胃がんとの因果関係が非常に強く、胃がん患者の大多数がピロリ菌に感染しているとの報告もあります。
かつてはよく、ストレスが胃にくる、と言われたものでした。裏を返すと、それは自分が頑張って生きている証拠だ、と捉えて、精神論で片づけてしまいがちな時代だったように思います。
再感染の可能性はほぼ皆無
免疫が確立されていない幼少期にピロリ菌に感染し、成人後に発見-除菌すれば、再度感染することはほぼ無いというデータが医学界で定着しているので、これに関しては、安心できそうです。
ただし、何十年も胃に棲み着いていたわけですから、胃炎を起こすことが多く、それ以来、普段から、食生活全般に気を遣うようにしたほうがいいといわれています。
わたしは、医療機関の関係者ではありませんが、もし、普段から胃の調子がよくないという方は、なにかのついでにピロリ菌の検査を受けることがあったら、検討してみるのもわるくないかもしれません。
かりに菌があった場合は早めに除菌するほど、胃をいたわることができるからです(ただし、その場合は、事前によく調べて、医療機関と相談の上でお願いします)。
気をつけなければならない点
がんについては、近年、急速に医療技術が進んでおり、早期発見が容易になったのは一見すばらしいことではあります。
しかしながら、発見される段階があまりに早過ぎて、その後、自然治癒する可能性があるかもしれないものまで、がんと診断されてしまう場合もごく一部にあるようです。
だからといって、検査を受けずに放置しておいて手遅れになってから病院に行く事例では、予後はよくないでしょう。
このへんは、まさにその人の価値観、人生観が反映される局面です。
どのような情報に信頼を置いて、どう生きていくか。ときに、われわれは、シミュレーション・ゲームの主人公のごとき立場に自分が置かれていることに気づかされます。
健康寿命が短いと、退職→闘病生活に
せっかく、早期退職後の生活を描いていても、それがただの闘病生活になったら、ショックですよね。
「なんのために働いてきたのだろう」
とか、
「もっと早くに辞めておけばよかった」
などと、いろいろな思いが逡巡するでしょう。
健康は、セミリタイアの必須条件
健康が衰えてくる年齢は、人によって違いますが、老化を感じてから、つまり若さを失ったと感じるようになってから行動を起こすのは困難を伴います。
なぜなら、行動を起こす気力も身体の力も低下しているからです。
やはり、人の考え方は多様だからこそ面白いのでしょうが、
- 独身で生涯を閉じる可能性が高い
- インドア派
- 早期退職後は副業でなんとかやっていきたい
などと考えるような方は、健康についての情報は、周囲の同年代の楽観視に惑わされず、早めに、自己の健康管理を行う習慣が必要でしょう。
たとえば、同期の人が再会して、「お互い腹が出る歳になったね、貫禄も出てきたね。」などと話して終わり、何の対策もしない場合などがこれ(楽観視)にあたります。
将来ずっと1人だったら、健康づくりに関しては、だれも当てにできません。
また、年を取ってから、新しい習慣を身に付けるのは実に至難の技といえます。資金や運用やらの前に、健康について、学んでいくことが必要です。
情報は医療に限らずどの分野でも氾濫しており、また、業界の医療利権なども絡んで、いったいどの情報が真実なのか、わかりにくくなってはいますが、インターネット環境の普及により、昔と比べると、自分に起きていることを正確に把握しやすい時代に変化したのは事実です。
多くの人が異口同音に、身体の無理がきくのは30代まで、といっていますから、将来セミリタイアして悠々自適な暮らしに憧れる方は、まずはお身体にお気をつけください。