長い間、悩まされてきたことがあった。
それは、ついつい仕事帰りについで買いすることである。
疲れた身体を引きずって帰路につくとコンビニが我が家のように見えてくる。光に家庭のぬくもりを感じ、引き寄せられていくのだった。
- ついで買いの定型パターン
- 継続は力なり!かどうかを計算してみた
- でも、しっかり栄養はとる!
- なぜ、ついで買いをすると気持ちが安らぐのか?
- どうせ買うなら、身体に良いものを
- セミリタイアしたら、ついで買いが解消された
ついで買いの定型パターン
◆次の日、重要な会議がある。
◆お客さんが来る。
◆イベントでテントを立てないとならない・・・。
「今の自分の体力で、できるか?」
「あすの朝、難なく起きられるか?」
「起きても、ぱっとしなかったら・・・」
さまざまな悩みが脳裏を駆け巡るサラリーマン哀歌は、毎日繰り返します。
そして、店に立ち寄ると、力を付けないと、という強迫観念からか、ついつい、栄養ドリンク、チーズ、スナック菓子、チョコレート… いくつ買うんだ?といぶかしげに思いながらも、レジに向かうが、かごの重さが、四十肩、五十肩にズシリと響く・・・
ほんとうに買わなくてはならない物と、+α。この『+α』が、”ついで買い”に当たります。
場合によっては、『+α』のほうが多額になったりします。
わたしたちは、いったい、どのぐらい、ついで買いをしているのでしょうか?あまり意識することはないと思います。
それだからこそ、例として、計算してみましょう!
計算例
・栄養ドリンク
200円/1本あたり × 週5本 ×5週(1ヵ月) = 5,000円
(1ヵ月)5,000円 × 12ヵ月(1年間)=60,000円 ~ ①
・スナック菓子
150円/1個あたり × 週5本 ×5週(1ヵ月) = 3,750円
(1ヵ月)3,750円 × 12ヵ月(1年間)=45,000円 ~ ②
・チョコレート
100円/1枚あたり × 週5本 ×5週(1ヵ月) = 2,500円
(1ヵ月)2,500円 × 12ヵ月(1年間)=30,000円 ~ ③
① + ② + ③ = 135,000円/年
・・・いかがですか?
年間にこれだけの金額を使っているのに気付かないとは、すごいでしょう。
ただ、自分もそうでしたけれど、それがないと、ストレス過多の社会構造の中に組み込まれた歯車の戦士たちであるわたしたちは、やっていけないんですよね。
・・・しかし、そうとばかりはいっていられないので、
継続は力なり!かどうかを計算してみた
ついでに、退職まで、40年あるとして、
上記の計算例で求めた、年間のついで買い費用を継続は力なりで、40年続けたらどうなるかを算出すると・・・
(一生涯の、ついで買い)
540万ですよ!
人によりますが、超のつく節約家でさえ、セミリタイアしたあとの年間の支出額は100万円前後といわれており、結構余裕があったり豪遊可能の独身貴族で年間200万円以上と噂されています。
ですから、その中間をとると、一般的にはセミリタイア生活の年間支出額は、150万円ぐらいでしょうか。
A.〈超のつく節約家〉
100万だとして、5.4年 早く退職できる
B.〈豪遊可能の独身貴族〉
200万だとして、2.7年 早く退職できる
C.〈セミリタイア中間層〉
150万だとして、4.1年 早く退職できる
これだけでも、ついで買いについて一度は考えてみる価値はあるかと思いますが、いかがでしょうか?
でも、しっかり栄養はとる!
もちろん、栄養をとらないのはいけません。必要な食糧は進んで摂取しましょう。
疲れたときは、遠慮せずに、ついで買いをしましょう!するな、とはいっていません。ただ、 上記の計算結果が気に入ったら、節約に励むことにして、ついで買いは残業が続いて心身ともにキツい時期に限定しておきましょう、というのがこの記事の主旨なのです。
わたしの場合
わたしは、疲れたときには、これを買っていました。ドリンク剤のアリナミンです。
人によって、味の好みがありますし、肝臓などへの影響も考慮して選んだほうがいいでしょう。
どうしても眠っていられない重要な会議の前、たとえば月曜の午後なんかに会議があると最悪でしたが、そんなときは、「メガシャキ」がよかったです。
ただし、カフェインが入っているタイプのものは、胃腸の虚弱を自覚している方にはあまりおすすめできません。
どうしても、ここが勝負といったときだけに使用してください。
なぜ、ついで買いをすると気持ちが安らぐのか?
ついで買いは、「非日常」の世界と関係があります。
職場や家庭の固定的な人間関係はストレスを生み、近年ではノマド風の生き方に憧れる人も徐々に増えています。
そんななかで、どうしても、上下関係と切り離された世界で一息つきたいという気持ちになるのは当然のこと。
そこで、”ただの人”になれる特権は、ついで買いのときだけ。
気持ちの安らぎを優先させたほうがいい場合もあるのでしょう。
この場合がそれに当てはまります。なかなか、家庭や、職場や、世間の目があり、肩書きを外せないで、着ぐるみを着て窮屈でストレスがたまることって、ありませんか?
どうせ買うなら、身体に良いものを
無理に節約とは言いません。できるだけ、でよいでしょう。
そして、どうせ買うなら、身体に良く、かつ、おいしいものを食べてリフレッシュするのが王道なのも事実です。
- 安くて
- 合成添加物が少ない(そう思える商品を選ぶしかないですが)
- 毎日、食べても、胃腸に負担が少なそう
ただ、そういう計算をしないでどんぶり勘定にしていると、なにごともルーズになってしまい、あとから悔やむ場面が想定されますので、そうなる前に、ある程度の計算だけは頭に入れておくとよいでしょう。
そうしたら、無意識が作用して、多少なりとも以前のあなたから比べると、節約家と呼べるぐらいの位階に格上げされているはずです。
セミリタイアしたら、ついで買いが解消された
また、セミリタイア生活を始めた方々が異口同音に語っているように、雇われていた時と違って、出費が驚くほど減ります。理由は簡単、外出する機会が減るからです。だから、このお話は、雇用されている期間のことでいいと思いますよ。
わたしも、いまでこそ、用事がなければわざわざ外出しないスタンスを貫いていますが、以前、雇われ仕事をしていた頃、なかなか誘惑に打ち克てず、コンビニに立ち寄る手合いでした。
【まとめ】
ただし、あまりにも禁止条項を増やすと、自分にストレスを課しているようなもの。
そのあたりは、どうせ買うなら、安くてヘルシーなお菓子にしようとか、適度に愉しみながらにしましょう。
ほかにも、賢く節約する方法はありますから、大丈夫です。このブログでも、今後、取り上げて特集していきたいと考えていますので、そちらもごらんになってくださればと思います。
ストレスを上手に解消しながら、適度についで買いをして愉しみ、それでいて将来のおおざっぱな損得勘定を頭に入れて、サラリーマン時代を乗り切りましょう。
大丈夫です。みなさんに未来はあります!