スリムに健康に生きる方法
2005年に日本内科学会等によりメタボリックシンドロームと診断する基準が設置されました。
そこでは、次のような設定がされました。
ウエスト 男性:85センチ以上
女性:90センチ以上
かつ
- 脂質
- 血圧
- 血糖値
の3部門のうち、2つ以上が検査基準値オーバーになると、自動的に、メタボと診断される仕組みになっています。
では、なぜ、中年太りのように脂肪がつくのか?
その原因を探ってみました。
原因 1
カロリーオーバー
身体の代謝能力が落ちてしまうのに、食べる量が変わらないと、カロリーがオーバーするからです。その分が皮下脂肪、内臓脂肪となって、付いてしまうのです。
原因 2
スマホの使用による姿勢のゆがみ
スマホを見るときの姿勢の悪さによって、腹筋がたるみ、衰えていきます。一見、スマホを見ることとメタボとは無関係に見えますが、スマホを長時間することで、たんなる運動不足以上のメタボ気質になってしまいます。
原因 3
加齢による筋力の低下
人は加齢に伴い、筋力が低下しますが、内臓を支える筋肉も同じ。
これまで、内臓を守り、つり上げていた筋肉も細くなります。
メタボ・三段腹を解消するための対策
食事編
低カロリーの食事を中心にします。
若いときと同じように、代謝機能は働いてくれればいいのですが、なかなか、そうはいきません。
スイーツも、少しずつ減らしましょう。
姿勢編
スマホをやるときの姿勢の悪さは、目にばかりでなく、腹にも影響しますが、意識しなければ、人は見やすさを重視した姿勢を無意識のうちにとってしまいます。
まずは、脊椎・骨盤をいためないような姿勢をとることを、「意識」することから始めましょう。
運動編
やはり運動は大事です。
みなさんは、「運動」と聞いて何を思い浮かべられますか?
まさか、あの映画『ロッキー』のテーマソングが流れてきて、クリスティアーノ・ロナウド選手あたりが浜辺で腰にロープを結んでタイヤを引くトレーニング姿でしょうか?
いやいや、そこまでしなくても大丈夫です。だれも、キング・オブ・サッカーのクリロナ選手になれとは言っていません。
通説では、運動というとき、その具体的な内容としては、ごく一般に流通している「体操・ストレッチ」がいいといわれています。
体型にこだわるな!過度なダイエットは禁物
2007年にはイスラエルで、人気ファッションモデルが過度なダイエットが原因で亡くなるという痛ましいニュースが流れました。
2008年には、フランスでも、フランス下院議会が、拒食症や痩せすぎダイエットにつながるような低体重の人気モデルを多用する情報、雑誌、広告、CMの提供を違法とする法案を可決しました。
それと前後してイスラエルや他の国も対策を講じるようになり、痛ましい犠牲の下に、古い風習が見直される潮流ができつつあります。
このように、体型にこだわり、メタボ・三段腹を一方的に悪と見なす風潮に対して、海外ではいち早く、対策が取られていました。
健康な体型こそが、美しい体型である
日本はどうでしょうか。
日本では、1980年代に、ぽっちゃり系のある女優さんがお茶の間の人気者となり、そのような路線に早くから警鐘を鳴らしていたことは評価されてしかるべきでしょう。
その女優さんは現在も、知性派の女優としてお茶の間で愛され続け、活躍されています。これが健康美人というイメージを定着させてくれました。
だから、メタボ・三段腹でお悩みの方がいるとしたら、そのことを過剰に嘆かないでほしいと願っています。
太っていたらダメだ、痩せていたら成功する、そのような幻想は捨てましょう。
その勇気ある実例を、わたしたちはたくさん知っています(上記はほんの一例にすぎません)。
このあと、きっと医療分野の研究が解明してくれる日も来ます。
過剰なダイエットは危険です。だいたい、他人の体型なんていちいち気にして歩いている人なんて、いません。本人の意識過剰によるものです。
かえって多少は太めの人のほうが、病気に抵抗力があるとも言われています。
もちろん、反対に、痩せすぎを心配して、むやみに食事量を増やすのもどうかと思います。
その人その人によって、栄養の消化吸収の仕方は違うし、それぞれに適正な体型というものがあって、平均から外れたらダメ、ということではないからです。
健康である状態での体型がベストと考えて、他人と比較するのはやめましょう。だれかの目線でなく、自分目線で、体型を判断しましょう。
海外での悲劇を、わが国に持ち込んではなりません。
【まとめ】
とはいえ、この記事の前半で見たとおり、メタボをしっかり理解して、対策が必要なら対策を取らなければならないことには、変わりありません。健康管理するのにメタボ対策は大事であるが、過度な反応はよくないというわけです。
『過ぎたるは及ばざるがごとし』という、いにしえからの知恵が暗示するとおりです。
見かけがメタボか痩せすぎかどうかよりも、自分の健康体重や、体脂肪率を日頃から把握しておくことが重要になってきます。
この数値が大きく変動したら、原因をさぐり、対策を暮らしに取り入れましょう!