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【スターシード 必見】自分たちのルーツを知らない異星人の若者たちの青春群像を描く、異色の海外SF宇宙人ドラマ『ロズウェル 星の恋人たち』で孤独な心を癒やし、スターシードとしての生き方を探る!!

 

 

【スターシード 必見】自分たちのルーツを知らない異星人の若者たちの青春群像を描く、異色の海外SF宇宙人ドラマ『ロズウェル 星の恋人たち』で孤独な心を癒やし、スターシードとしての生き方を探る!!

 

 

 

 

 スターシードのみなさんは、きっと地球では、孤独の中を生きておられることと存じます。

 

 もともと、地球での使命を果たすのには、孤独が条件となる場合が多いので、いたしかたないところです。むしろ、家庭や労働環境に恵まれたスターシードなど、存在しません。そんなのは、本人の思い込みでしょうから、たとえば、自分はスターシードだが3次元も順風満帆だと豪語する人は、スターシードでないか、もしくは、焦燥感を隠すためにネット上だけで吠えているかの、いずれかでしょう。

 

 そのため、あなたが孤独を感じるスターシードだったとしても、なにひとつ後ろめたさを感じる必要はないのです。

 

 

 

 

海外のドラマで、すばらしいスターシードものの作品がある

 

 世には、数えきれないほどの宇宙人ドラマや映画が存在しています。

 

 その中でも、スターシードから見て面白く、生きる上での参考になる場面が多く描かれているのが、

 

『ロズウェル 星の恋人たち』(全61話)

 

です。

 

 これは、西暦1999年にアメリカで放送開始、日本では、西暦2001年5月から放送された、いまをもってこの分野での最高の海外SFドラマで、全61話ある作品です。

 

 わたしも、この作品がなかったら、孤独のあまり気がおかしくなっていて、いまごろこの世にいなかったかもしれないほどです。

 

 

ストーリー(概略のみ、のちに詳説します)

 

 

 舞台は20世紀末、西暦1947年にUFO墜落で有名になったアメリカの町、ロズウェル。

 

 地元の高校に通うマックス、マイケルとイザベルの3人は、じつは墜落したUFOに乗っていた異星人の生き残りで、姿だけは人間そっくりでした。

 

 彼らは西暦1989年まで、洞窟内に置かれた保育器(墜落したUFOに積まれてきた)で眠っていて、6歳児ほどの人間そっくりの状態で殻を破って出てきたところを何も事情を知らない地球人に保護され、人間の里親のもとに引き取られました。

 

 彼らは、自分たちが特殊なパワーを使えるのでエイリアン関係者だとは知っていましたが、なぜ地球の洞窟から出てきたのか、3人とも自分たちのルーツについては、まったくわかりませんでした。

 

 そんな彼らでしたが、家庭でも学校でも正体を隠しながら高校に通うまでは順調に暮らしていました。

 

 

 ところが、地元のカフェで起きた発砲事件をきっかけに、正体を疑われることになり、その後、FBIやCIA、人間に化けた敵のエイリアンに狙われる宿命を持つことになります。

 

 それでも彼らは必死で地球に適応を試みて生きようとするのでしたが、ときに、故郷の星に帰りたい願望がよみがえってきて、さまざまな冒険をすることになります。

 

 

 これが、『ロズウェル 星の恋人たち』の、おおまかなストーリーになります。

 

 この先、あらすじのところで、もう少し詳しく、ネタバレにならないようにしながら、ご紹介したいと思います。ストーリーをあらすじでさえも知りたくない場合は、この先を読み進めないでください。

 

 

 スターシードの自覚があって、地球上で孤独な思いをされている方には、ぜひおすすめです。きっと、仲間に囲まれているような安心感をおぼえるにちがいありません。

 

 

 

 

 

おもな登場人物

 

 

マックス 

 冷静で穏やかなリーダー格の異星人。見かけは地球人そっくりである。片想いだった女子高生リズが銃撃で負傷したところをハンドパワーで癒やした事件をきっかけに、FBIやCIAに追跡されることに。

 

 その後、ある人物の映像(ホログラム)から、前世で惑星アンタールの王だった事実を知らされる。

 仲間の異星人の中では、いちばん強力な特殊能力を持つ。癒やすことが得意。

 

 

マイケル 

 いい奴だが、ときに激しやすい、マックスの親友の異星人。

 パワーも強いが、制御できずに仲間を苦境に巻き込むことが多い。のちに、前世では王だったマックスの側近だったと知る。

 

 繊細で優しい面もある。また、トレーラーハウスでともに暮らしている養父ハンクから虐待を受けており、人間に不信感を持っていたが、同級生の女子高生、マリアと交際するうちに少しずつ打ち解けていく。

 

 

イザベル 

 プライドの高い女性の異星人。

 原語(英語)ではマックスの姉となっている。しかし、なぜか日本語吹き替え版は、妹ということなっている。この点は、話の大局に影響しない。

 

 他人の夢の中に入ったり、テレパシーを感知したりする能力を持つ。

 

 

テス   

 ロズウェル高校に、1年次に転校してくる女子高生。墜落したUFOを操縦していた冷血な異星人「ナセド」に育てられていた。

 のちに、マックスの故郷の惑星での(前世の)妻だと判明する。

 

 他人の意識を乗っ取ったり、幻覚を見せて混乱させる特異なパワーを持つ。

 

 

リズ   

 父の経営するUFO墜落をモティーフとした『クラッシュダウン・カフェ』でバイト中、客が発砲した流れ弾で負傷する、美しく知的な女子高生。しかし、リズを密かに想って足しげくカフェに通っていた同級生マックスが居合わせたことから、マックスのパワーによって窮地を救われる。

 

 事件後にマックスから正体を打ち明けられ、驚きを隠せない。それがきっかけで2人は接近するが、転校生テスの出現で一変する。

 

 

マリア  

 リズの同級生で、マイケルを異星人だと知りながらも惹かれていく女子高生。

 地球人なので、パワーは使えないものの、要領がよく機転が利くために、マックスたちの助けになることが多い。

 

 

カイル  

 マックスの同級生の男子。父は、地元の保安官バレンティ。

 はじめのうちはマックスに反感を持っていたが、CIAがらみの事件で命を失うところをマックスに救われ、しだいに態度も変わっていく。

 

 

アレックス

 リズ、マリア共通の友人の男子高校生。

 ほかの地球人仲間以上に、異星人に振り回される、人のよい人物。

 交通事故で病院に運ばれたマックスが血液を採取されたとき、そのままだと異星人だとバレてしまうので急きょ人間の血液とすり替える必要が出てきて、そこでアレックスは事情を知らぬまま協力することになった。

 その後、異星人の起こす事件に巻き込まれる。

 

 演じているのは、俳優トム・ハンクスの息子である。

 

 

バレンティ  

 地元ロズウェル警察の保安官。マックスの同級生カイルの父。

 自身の父親も保安官だったが、その昔、西暦1950年代のロズウェルで異星人が起こしたと思われる殺人事件に深入りしたために、その後、父が転落人生をたどった姿をまのあたりにしていることから、バレンティ保安官は、異星人によくない感情を抱いていた。

 そこで、カフェでの発砲事件でリズが無傷だったことを不自然に思い、また、一定時間、触れられた人間に身体に銀色の手形が残っていたことから、まっさきにマックスが、ロズウェルに古くからいる、姿かたちを自在に変えることのできるシェイプシフター型の凶悪な異星人ではないかと疑いの目を向けるのだった。

 

 

フィリップ  

 マックスとイザベルを養子として受け入れ、妻と育てている、2人の養父。

 弁護士であり、雄弁で温和な人柄だが、話が進むにつれ、マックスたちの秘密に気づきはじめ、重要な役割を果たす。

 

 

ジェシー  

 マックスたちの養父フィリップの部下で、弁護士の男性。  

 イザベルの正体を知らぬまま恋に落ち、結婚してしまう。

 

 

ナセド 

 故郷の星でクーデターがあった後、殺害されたマックスたちの遺伝子を人間と合成し地球に退避させるため、はるばるUFOを操縦してきた成人(老人?)の異星人。UFO墜落後に、いったんアメリカ軍に捕獲されたが脱走し、マックスたちのもとに現れる。

 そのパワーは強大で、何にでも変身できるシェイプシフターなのだが、マックスたちと違って人間の遺伝子を持っていないぶん、冷酷で、地球人の心が理解できない欠点がある。    

 

 

ウィテカー  

 アメリカの女性下院議員で、ふだんは人間の姿にシェイプシフト(変身)しているが、じつはマックスたちと同じ星から来ていた。

 その正体は、マックスたちとは別種族で、政治的にも対立していた「スキンズ」と呼ばれる邪悪な爬虫類型異星人だった。     

       

 

ニコラス

 マックスたちのライバル「スキンズ」リーダー。

 だが、地球に逃げたマックスたちを追うために地球に送り込まれてから、50年以上もずっと、14歳ぐらいの少年の姿にとどまっている。

 それゆえ、ニコラス本人も早く地球を脱出して故郷の星に帰り、元の姿に戻りたいと考えており、そのために、マックスの地位を利用して、故郷に帰る作戦を展開する。

 

 

 

 

 

あらすじ

 

第1シーズン(22話)通算で、第1話~第22話まで

 

 冷静なリーダー格のマックス、いい奴だが激しやすいマイケル、プライドの高いイザベルの3人は、地球人の遺伝子を組み込まれた異星人であり、彼らはアメリカのニューメキシコ州ロズウェルのハイスクールに通う高校生でした。

 

 ですが、彼らは西暦1989年に人間の子どもの姿で洞窟のまゆから出てきた場面を除いて、過去世の記憶が一切なく、しかし、地球人にはない特殊なパワーをいろいろと使えるので、自分たち3人が宇宙人であることだけはわかっているという苦しい状態で暮らしていました。

 

 彼らは、有名なロズウェル事件の生き残りの異星人でした。墜落後、しばらく洞窟内の保育装置のなかにいて、6歳ぐらいの状態で人間そっくりの姿で装置から出てきたところを保護され、里親に引き取られたのでした。

 

 西暦1999年で、マックスとマイケルが16歳、ハイスクールの1年生で、イザベルだけは1学年上です(しかし、日本語吹き替え版ではなぜか、マックスの妹ということになっています)。

 

 もちろん正体がばれたら命はないと思っているので、慎重に暮らしていたのですが、事件をきっかけに運命は動き出します。

 

 ある日、UFO墜落で知られる町ロズウェルのカフェで、店のオーナーの娘であるリズ・パーカーは、ウエイトレスとして接客中でしたが、男性客2人が口論の末に、うち1人が発砲した弾丸が流れて腹部に命中、重傷を負いその場に倒れ込んでしまいます。

 

 日頃から美しい同級生のリズにひそかに想いを寄せていたマックスは、マイケルとともに客として訪れていましたが、意中のリズを救いたい一心で、人目につかないよう気をつけながらリズに駆け寄り、ハンドパワーでリズの傷口を治癒して、蘇生に成功するのでした。マックスは意識朦朧のリズに、銃弾は当たらなかった、銃声に驚いて倒れただけだと警察やほかのみんなに言うようにと、小声でアドバイスを与えます。

 

 しかし警察の現場検証の結果、発砲された弾はあきらかにリズの腹部を貫通して倒れ込んだはずなのに、マックスに駆け寄られたあと、何事もなかったかのように立ち上がったリズ、そしてマックスの行動に、地元の警官たちは不信感を抱くのでした。

 

 バレンティ保安官は、息子のカイルから、リズの腹部に銀色の手形が残っていたとの証言を聞き出します。

 

 それは、西暦1947年にロズウェルに墜落したUFOの中にいた宇宙人の生き残りが、人間の姿にシェイプシフトして、50年以上も経った20世紀末のロズウェルに徘徊しているのではないかといううわさが、かねてからあったためでした。銀色の手形がついた変死体が、UFO墜落があったとされる数年後の西暦1950年代からロズウェルでたびたび発見されていたのです(銀色の手形は、時間が経つと消えるもので、バレンティがあとから見たときには、リズの身体に手形はなかった)。

 

 ここから、正体を知られたら3人ともFBIやCIAに捕まり拷問を受けて一巻の終わり、という切迫した懸念が、マックスたちに生じてきます。もちろん、1950年代の銀色の手形は、マックスたちのものではありませんでしたが、保安官たちに勘違いされて、監禁・抹殺される危険が生じてきたのです。

 

 

 いっぽう、命を救われた地球人の女子高生のリズは、その後マックスから自分たち3人(マックス、マイケル、イザベル)は宇宙から来た、このことは内緒にしておいてくれないと自分たち3人はこれから生きていけない、と告白され、何とかマックスたちを助けようとします。

 

 しかし、ここでリズは、宇宙人を信じないであろう、あるいは信じたとしても秘密を漏らしてしまうかもしれない友人たちに打ち明けるべきか、黙っているべきか悩むのでした。

 

 

 その後、FBIやCIAがマックスたちの正体に関心を持ち始めるようになり、ハイスクールのカウンセラーを装ったFBI女性捜査官がロズウェル高校に派遣され、彼らの正体を暴こうとしてくるのでした。

 

 

 UFO墜落当時、マックスたちを保育装置に入れてUFOで運んできた成人男性の姿をした「ナセド」と呼ばれる異星人がロズウェル付近にいることがわかり、彼らは、自分たちのルーツをさぐる手がかりを得たいと願うようになります。

 

 マックスと同期の友人で同じエイリアンであるマイケルは、冷静なマックスとは対照的に、ナイス・ガイではあるものの激しやすい面があり、かずかずのトラブルをもたらし仲間を巻き込んで危機を招きます。

 

 ですが、最初は、異星人を信じなかった同級生マリアは、そんなマイケルと恋仲になっていくのでした。

 

 

 ある日、美しい女子高生の転校生・テスがやってきて、はからずも彼女が超能力を使う場面をマックスたちは目撃してしまいます。当初、マックスは彼女こそが自分たちの探している男性の異星人「ナセド」で、彼が女子高生に化けて接近してきたのではないかと推理します。

 

 が、しかし、その転校生は、ふだんは老人男性の姿をしているがどんな人間の姿にもシェイプシフト(変身)する能力を持つ異星人「ナセド」に育てられた、マックスたち3人の仲間であり、前世におけるマックスの妻だった女性とわかります。

 

 そして、地球でも、リズではなく、自分を婚約者に選ぶ運命にあるのだと、テスはマックスに話すのでした。瀕死の重傷をマックスの超能力で助けられたリズは、マックスと恋人になりかけていたものの、この件が発覚したおかげで、事情は複雑化していきます(宇宙的な三角関係)。

 

 

 やがて、その異星人「ナセド」とも対面したマックスたちでしたが、ある事情でマックスと同じ姿にシェイプシフトしたナセドが起こした事件のせいで、何もしていない本物のマックスがCIAにつかまることになります。

 

 

 

 

第2シーズン(21話)通算で、第23話~第43話まで

 

 友人たち、そしてナセドの活躍で、マックスはかろうじてCIAの魔の手から逃れ、窮地を乗り切りました。しかしそれもつかの間、女性下院議員のウィテカーが、マックスたちの正体に疑問を持ち始めます。

 

 ウィテカー下院議員は、マックスたちの故郷の惑星で政治的に対立していたスキンズと呼ばれるエイリアンで、人間にシェイプシフト(変身)してアメリカで暮らしている存在でした。

 

 かつて惑星アンタールの国王だったマックスたち(マックス、マイケル、イザベル、テス)はクーデターで暗殺され、生き残った仲間たちが4人のDNAの一部を地球人と合成し、UFOで地球に送り込んだという事実が明らかになります。それには、故郷の惑星に帰還するタイミング(地位を回復する、和平協定が結ばれるなど)まで、地球で生き延びてくれ、という仲間たちの願いが込められていました。

 

 そのことを知った敵のエイリアンが、マックスたちを地球から連れ戻し、故郷の惑星で公開処刑するべく、同じく地球人の姿をしたエイリアンであるウィテカー女性下院議員ら「スキンズ(=爬虫類型エイリアンで、見た目は人間に化けている)」を地球に送り込んだのでした。しかし、そのスキンズとの抗争のうちに、マックスたちが頼りにしていた異星人ナセドは、命を落としてしまいます。

 

 マックスたちは、死闘の末にイザベルのハンドパワーで灰となって消えていったウィテカー下院議員が、なぜか交通事故で昨日死亡したという不可解なニュースがテレビで流れるのを見て驚き、何かが背後にあると感づきます。

 

 そして、ウィテカーの葬式が行われるという町に出かけ、真相を探ろうとします。しかし、そこは、住民全員がスキンズと化した町となっており、マックス、テス、リズ、イザベルの4人は、あっという間に包囲されてしまいます。そこに、過去世のマイケルを崇めていたというスキンズの若い女性が、スキンズの仲間たちを裏切って、ロズウェルに残っていたマイケルらとともに救出に向かいます。

 

 スキンズを倒したと思ったものの、今度は反対に、スキンズがロズウェルに乗り込み、反撃に出てきました。スキンズは時空を操る能力を使い、マックスたちは捕らえられ、処刑寸前までいくのでしたが、テスの超能力で、なんとか窮地を切り抜けるのでした。

 

 

 その後、ニューヨークの廃ビルの地下で、マックスの故郷の星とかつて抗戦していた星々の代表が、和平協定を結ぶために集う惑星間の和平会議が行なわれる運びとなりました。

 この会議には、異次元にいる異星人が、わざわざ地球に行くと甚大なエネルギーを消耗するという理由から、会議場の近くにいる何も知らない地球人のビジネスマンを選んで脳波を乗っ取り、その状態で会議に出席させて、人間の口を通して会議を進行します(本人たちは、記憶喪失状態にある)。

 

 頭を異次元の異星人に乗っ取られていない状態で参加しているのは、マックスとテス、それに、ウィテカー下院議員の弟であるニコラス(=マックスたちの最大のライバル「スキンズ」のボス)の3人だけでした。

 

 スキンズの代表者ニコラスは、強力な超能力を持っているかわりに、姿だけは地球に来てからというもの、ずっと14歳あたりのままで止まっています。

 

 そこで、条件交渉の末、身の危険を感じ、さらに、仲間の一部を地球に残していくという条件に納得できず、マックスは和平協定を断り、故郷の星に帰らずに地球に残ることを決意するのでした。会議は決裂し、ニコラスやほかの異星人たち(に意識を乗っ取られている地球人)から罵声を浴びせられます。

 

 なんとか故郷の星にマックスを連れて帰り、公開処刑したいスキンズのメンバーたちは、一計を案じます。テスは、死んだナセドとともに、マックスたちと対面する前から敵側であるスキンズに抱き込まれており、マックスとテスの間に息子が誕生するよう仕向けるのでした。

 

 テスは地球の環境ではまもなく生まれてくる息子は生きていけないから、故郷に帰らなくてはならないと虚偽の説得をします。もちろん、マックスをだまして連れ帰り、敵対勢力に売りわたすのが目的でした。そんな事情を知らないマイケル、イザベルも、故郷の惑星への帰還を決意していました。

 

 しかし、帰還するための次元転送装置に入る直前に、ある重大情報が入り、テスのみが帰還し、マックスたちは、急転直下で地球に残ることになるのでした。

 

 

 

 

第3シーズン(18話)通算で、第44話~第61話(最終回)まで

 

 マックスは、テスが故郷の星に連れて帰った息子からのSOS信号が送られてきたため、アメリカ政府がかつて墜落したUFOを収容した場所を突き止め、故郷の星への帰還を試みます。

 

 いっぽう、イザベルは、養父フィリップの弁護士事務所で働くラテン系の男性弁護士ジェシーに恋をし、自分が異星人だという事実を隠したまま、結婚にこぎつけます。

 

 マックスやマイケルは、いずれジェシーにも正体が知られることになり、警察や軍に突き出されるから危険だと考え、イザベルの結婚に猛反対しますが、これにより、3人にあいだに微妙な距離が生じます。

 

 そんなある日、製薬会社の女性経営者メリスが、数年前のカフェでの発砲事件で、リズが銃撃された傷を治したのはマックスの超能力であると密かな調査の末に突き止め、マックスをある目的で利用しようとおびき出します。

 

 メリスは、部下たちの銃でマックスを脅した上で、極度の老衰に苦しむ夫を、その場でハンドパワーによって若返らせるようにと、無理な命令を出します。仲間を人質に取られていたマックスはやむを得ず要求に応じますが、このとき、マックスのパワーが強すぎたため火災が発生、薬品庫にまで燃え移ります。

 

 マックスは火の中に消え、救出に向かったイザベルは銃撃を受けた衝撃で腕の一部が異星人のような形に戻るところを、何も知らない弁護士の夫・ジェシーに目撃されてしまい、両者とも、絶体絶命の危機に直面します。

 

 故郷に帰るためにUFOを探してさまざまな事件を起こすように変わったマックスや、イザベルのようすをみて怪訝に思うようになった養父フィリップは、養子として育て上げてきた2人が、ただならぬ重大な秘密を隠しているのではないかと感じて、やむを得ずマックスにスパイを付けることにします。

 

 さらに、イザベルは、夫に正体を知られたストレスなどもあり、その解消に超能力によって実家で物体を空中に飛ばして旋回させていたところを、不信感をいだいていた養父フィリップに録画されていました。やがて、その映像は、アメリカ軍の手に渡ることになり、マックスたち関係者全員がピンチを迎えます。

 

 

 こうして、マックスたちの身辺が慌ただしくなっていき、高校の卒業が近づいたある日、ある人物がUFOで地球に戻ってきて、空中で軍の戦闘機と衝突事故を起こし、軍関係の施設にUFOごと収容されてしまいます。

 

 これをきっかけに、せっかく消滅しかけていたFBIの特殊部隊が息を吹き返し、ふたたびマックスたちに疑いの目を向けることになっていきます。

 

 

 迫り来る卒業式。しかし、リズはマックスと交際していたことで、いつしかエイリアンを超えるような予知能力が宿るように体質が変わっていました。そんなリズが、ある日から突然、マックスや自分たちがまもなく銃殺される場面を繰り返し映像で予知することになります。

 

 その暗殺の予知映像では、見覚えのある人物がスピーチをしていました。それは、UFO研究家の著名人でした。

 

 はたしてリズの予知は的中し、FBIの特殊部隊に銃殺されるとわかったのは、彼らの記念すべきロズウェル高校の卒業式の場面でした。

 

 式典の進行役が、次は著名なUFO研究家のスピーチだとして彼の名前を宣言したとき、マックスたちは、ここでようやく自分たちの暗殺が行われると気づくのでしたが、全員が着席し身動きが取れない状態で、どう考えても絶体絶命としか思えませんでした。

 

 

 さて、どのようにして、彼らは最大にして最後の危機を乗り切るのでしょうか?

 

 それとも、地球人によるエイリアン・ハンターたちの手に落ちて、バッドエンドとなってしまうのでしょうか・・・

 

 

 

(この先は、ネタバレになるので、省略します。また、ストーリーについても、同様の理由から、意図的にすべてを網羅して書いてはいません。あらすじのみとしました。じっさいに、DVD等を購入されて、ゆっくりとおたのしみください。)

 



スターシードとの共通点

マックス、マイケル、イザベルの3人は、自分たちのルーツを知りません。4人目の異星人の女子高生テスは、老人男性の姿をした異星人ナセドに育てられたため、地球でやるべきことを、仲間たちに思い出させてくれます。

 

 そこで、唯一過去世の記憶が残っているテスに導かれながら、ときには敵の異星人スキンズから過去世についての暴露があったりして、マックスたち3人は、自分たちがなぜいまの姿で地球に生きているのかを考えていくようになります。

 

また、CIAに捕まり拷問を受けるマックスは、ピアス捜査官から、きみは異星人としてというより、人間としても不完全だとして心理的に揺さぶりをかけられる場面もあり、かたくなに異星人を怖れる地球の人間たちの頑迷な冷酷ぶりとともに、アイデンティティの揺らぐ年齢にあって、なおかつ異星人と地球人の両方の部分を持ったマックスたちの悩み深い側面が浮き彫りにされています。

 

 これは、とりもなおさず、スターシードの宿命と共通しています。わたしたちも、自身の特殊な能力に戸惑い、それを知る一部の人間たちに過剰に怖れられながら、それでも宇宙からの救済はなく、自己発見の旅をこの地球上でひたすら続けるしかありませんでした。

 

 

人間と違う能力を持つために、理由もなく迫害を受けるという点では、わたしたちスターシードのたどってきた人生とぴったり重なるところがあります。

 

 じっさいにいるアヌンナキ、レプティリアンは、ドラマでは「スキンズ」として描かれていますが、これは空想の産物などではなく、現実を素地として織り込んでいる部分なのです。しかし、西暦2023年時点では、アヌンナキ、レプティリアンはかなり衰退したり死亡していますので、スキンズ級の強敵は存在しないに等しい実態となっていますけれども、アセンションを標榜しながら権力欲の強い連中が遅延行為を行っているために、なかなかアセンションが起きない状況です。

 

 また、第2シーズン・第10話(通算で、第32話)、『聖夜の贈り物』(この記事内で後述)では、敵のエイリアンではなく、死者の霊にマックスが語りかけられます。わたしもそうですが、死者たちの霊から絡まれるというのは、スターシードにとっては日常茶飯事だと思いますから、とても共感の持てる描写になるでしょう。

 

 FBIやCIAも、あいかわらずですが、彼らもアセンションが近いのを知っていますから、マックスたちを追い詰めるような行為を、現実世界にいるわたしたちに仕掛けてくることは、もはやないでしょう。その点は安心して観ることができると思います。

 

 

マックスとイザベルは裕福な弁護士フィリップ宅に養子として引き取られましたが、マイケルだけは、トレーラーハウスに住むハンクという中年男に引き取られ、そこで長年虐待を受けており、3人の中では、いち早く地球を去って故郷の星に帰りたいと願って行動を急ぐあまり、マックスとイザベルを窮地に引きずり込んでしまいがちでした。

 

 虐待までは受けていなくても、地球での家庭生活にさえ困難を感じるスターシードも多いので、このあたりは、現実世界と共通している場合もあるかと感じます。

 

 しかしながら、人につけられた(心の)傷は、人との交わりによってしか癒やされないとよく言われるように、マイケルは最初のうちは人間に心を閉ざしていますが、やがて、徐々にではありますが打ち解けて周囲に本心をさらしていくことになります。

 

 その意味では、各場面でのマイケルの振る舞いは、適応の難しいスターシードの参考になると思います。

 

 

マックスたち前世の惑星の王族が、地球での人間の姿のままでは、かつての強大な能力を失っていて、自分探しに明け暮れるティーンエイジャーにすぎない点について、ことさらに敵スキンズの代表者ニコラスが嘲笑する場面は、今世でのわたしたちとも重なります。

 

 しかし、今世では、前世と違う能力を携えてやって来ました。しかもそれは地球のアセンションのために、あえて地球人なみに能力を落として、彼らに立ち交じりながらアセンションの思想を拡げる目的がありました。あまりにも地球人と違ったら、いっしょに暮らせなくなり、地球という惑星全体での波動の底上げが達成されなくなってしまいます。

 

 そこで、「現状は、これでいい。故郷に帰れば、パワーは戻る。」として、わたしたちは、敵のニコラス(=少年の姿のまま、50年以上も地球に取り残されていることにいらだちを感じている、地球に送られたスキンズの代表)に罵倒される善良異星人のマックスやマイケル、イザベルをみならって、この地球で出来ることだけに集中しようではありませんか。

 

 

しかし、突き詰めると、地球人にしても同じことで、何のために生きるかは哲学や宗教のテーマとして古今変わらない重要性を占めてきました。

 

 どの部分にも、スターシードとして直面する生活の苦悩が描写されていますので、ここで書き出すことは不可能です。

 

 じっさいにドラマ全61話を通して観ることによって、スターシードとしての生き方のヒントがつかめるはずです。

 

 

スターシードとの相違点

このドラマに、アセンションの概念は出てきません。

 

 マックスたちの故郷の星では、いまだに戦乱が続いていて政治的にも不安定な状況にあり、急いで帰還しても、マックス、マイケル、イザベルの3人は、マックスから王位を奪った政敵スキンズの首領キバーに処刑される可能性が高いといったありさまでした。

 

 しかし、わたしたちスターシードの出身惑星で、現在、このような事態は起きていないと思われます。いますぐ帰還しても、平和で争いのない高次元世界がたゆたっています。ここは、ドラマの展開とは決定的に違っているので、ご心配なく。

 

 

②マックスたちは、故郷の星での過去世で政治クーデターによって失脚し、処刑されました。そして、マックスの同族たちは、彼らの(死体の)DNAを、地球人のそれと組み合わせることに成功し、まゆに封入して、ナセドやラングレーらに操縦を任せたUFOに積載して地球に向かいます。そして、その後、何らかの原因でロズウェル上空から墜落したというのです。

 

 そもそも、わたしたちの出自は、いろいろなケースが考えられ、みながみな、故郷でクーデターによって処刑されたとは限らないでしょう。マックスたちと比べて、あなたの過去世の在り方が全然違っていても、あまり影響はしないと思います。

 

 

 一般に、スターシードには、「ワンダラー」と「ウォークイン」が主流だと言われています。それについては、次の記事に書いておりますので、そちらをごらんください。

 

★映画『K‐PAX』から、ワンダラーとウォークインの生き方を探る★

 

 

 まれに、夜間にUFO船内に吸い上げられ、そこで手術を受けて、エイリアンの要素を持つようになる者もいます。

 

 しかし、多くは魂のレベルで生まれる前に地球人と合体した「ワンダラー」か、生きる気力をなくすなどして宇宙人との魂の入れ替わりを了承し、人生の途中から異星人化していく「ウォークイン」の2種類が圧倒的に多いでしょう。

 

 ですから、あまり、どういった経緯でスターシードになったのかは、人それぞれであるとして、その点は抜きにして、『ロズウェル・・・』に没入したほうが、観ていて得るところがあるにちがいありません。

 

 

 あくまでも、ここで学べるのは地球でのスターシードとしての生き方や感情のコントロールの仕方だと思います。そのうえに、発展的にアセンションの概念を結びつけるのは、わたしたちひとりひとりの課題となります。ただしそれは骨の折れるものではなく、とてもやりがいのある課題になるでしょう。

 

 

恋愛の描写

 地球人の女子高生リズは、マックスのヒーリング・パワーで一命をとりとめたことがきっかけで、マックスに惹かれていきます。また、学期途中から転校生としてやってくるテスが、マックスの前世(異星人時代)の妻だったと判明し、リズとマックスの関係は揺らぎます。

 

 リズからマックスたち3人が異星人だと聞かされて最初のうちは恐怖で狂乱する女子高生マリアも、しだいに恐れを乗り越え、彼らの中に人間的な美点を発見し、心を許していきます。マイケルとの友情が恋愛に発展します。

 

 イザベルは、養父フィリップの部下で、弁護士のジェシーと、正体を隠したまま結婚します。マックスやマイケルに、正体が発覚したら軍に通報されるから危険だとして猛反対されるのですが。

 

 このように、彼らは、地球でもふつうの人間として生きようとした結果、当然の成り行きで、恋愛関係を持ちます。

 

 

 しかし、スターシードで結婚している人や、恋愛関係に到った人は、そう多くはありません。なかなか、マックスたちのような経験ができていないのがふつうですから、焦らないでください。

 

 それもそのはず、重大な使命を果たすのに、恋愛している場合ではないケースが多いからです。とはいえ、今回のアセンション達成後には、きちんと魂の伴侶が現れるので、それをたのしみにしていましょう。

 

 

 それまでは、この名作SFドラマ『ロズウェル 星の恋人たち』を鑑賞して、恋愛も疑似体験で済ませ、それよりもっと大事なスターシードとしての視点から、実生活で応用できそうな好材料を発見してみましょう!!

 

 

 

スターシード・インディゴ・クリスタル・レインボーチルドレン向けコラム☆彡
 

地球で孤独を感じるすべてのスターシードには、たいへん勇気づけられる作品ではないでしょうか。

 

 一般に、男性から観た場合、温和なタイプの方は異星人マックスに、多少ワイルドなタイプの方は異星人マイケルに、それぞれ感情移入して観ることができるでしょう。わたしは、自身はマックスの性格に近いと思いますが、同時にマイケルのような友人がいればよいと感じています。

 

 女性が観る場合、異星人であるイザベルもテスも、どちらかというと気性が激しいので選択の余地はなく、少し落ち着いたタイプだとしたら、地球人ではリズしかいません。

 

 じつは、このドラマの主人公は、マックスやマイケル、イザベルといった地球人の姿をした異星人ではなくて、マックスと恋に落ちる地球人の女子高生、リズ・パーカーということです。つい、観ているうちに、異星人のマックスが主人公だと思い込んでしまいがちですが。

 

 たしかに、第1話の出だしもリズが日記を読み上げるように始まり、最終回のラストシーンでも、リズの回想によるナレーションによって長編ドラマを結んでいますから、地球人の彼女が主役なのは納得のいくところかもしれません。

 

 しかし、いずれは、地球人も異星人も(全員ではありませんけれども)高い次元で合流するわけですから、いわば、だれもが視聴するべき必修科目のような作品だと考えられます。

 

 

 

 当初、若者向けという設定で製作されたため、恋愛の描写も多いですが、それでも品性を損なうようなところはなく、むしろ、だれもが通過する青春期における、さわやかなロマンティシズムを添えているといった具合で、全体として、うまくSFの要素と溶け合い、これひとつで、スターシードは現実生活で欠如していると思われる体験を補足できるのではないかと考えられます。

 

 友情、対立、陰謀、和解、出会いそして別れと、人生における要素がぎっしりと詰まった本作から、学ぶところは大きいと思います。エイリアンに興味がなくても、それはあてはまります。あなたがスターシードであるならば、ましていわんやの世界です。

 

 

 この作品を観ることによってスターシードの孤独感は、まちがいなく癒やされます。そして、その延長上に、アセンション後にじっさいに始まる惑星間交流を思い描くことも可能でしょう。

 

 

 ちなみに、異星人マックス役のジェイソン・ベアはアメリカ出身で、第1シーズンで16歳の高校生役でしたが、実年齢は25歳でした。マックスと恋に落ちるリズ役のシリ・アップルビーも、第1シーズン16歳の女子高生を、実年齢20歳で演じていました。女優としての彼女は、ユダヤ系の母を持つアメリカ人です。

 

 どうりで、2人とも大人の雰囲気が漂っていましたから、そういうわけでした。

 

 マックスもリズも、どこか東洋風の趣があり、われわれ日本人からみても、とても親近感が湧く存在になっています。まさかとは思いますけれども、日本のスターシードが観ることを想定しての配役だったのでしょうか。さすがにそれは考えすぎかもしれませんが・・・

 

 

 

 ご紹介した『ロズウェル 星の恋人たち』について詳細が知りたい方は、DVDセットを購入するのが最善です。全61話あって、見ごたえ十分です。これはAmazonプライムビデオでも観られますが、日本語の吹き替え版がなく、日本語字幕であるため、映像に集中して観ることができません。

 

 ぜひ、みなさんもホームシックにかかるまえに、スターシード必見の海外名作ドラマ『ロズウェル 星の恋人たち』を、DVDセットで購入されることをお勧めします。

 

 まず、Amazonプライムビデオに加入して、字幕つきの『ロズウェル 星の恋人たち』の第1話を観てみましょう。

 これを鑑賞したあと、「続きをぜひ観たい」と感じるのであれば、DVDセットを購入する、という方法もよいかと思われます。

 

 

 わたしは、西暦2005年に、全巻セットのDVDを、Amazonから購入しています。

 当時はまだ、第1シーズン、第2シーズン、第3シーズンのいずれも価格が高く、1つのシーズン(DVDで10枚前後)だけでも、約21,000円ほどの価格でしたから、すべて揃えるとなると、Amazonの値引きがあったとはいえ、全巻で5万円を超す高い買い物でした(それでも買いましたし、その価値はありました)。

 

 しかし、西暦2023年11月現在では、かなり状況は変わっています。初回放送から20年以上がたち、1シーズンあたり、5,000円以下となっており、全巻(=第1シーズン + 第2シーズン + 第3シーズン)揃えても、1万円をちょっと超えるぐらいです。わたしが購入した時点と比べると、超お買い得なお値段となっていますね。

 

 この先、『ロズウェル 星の恋人たち』絶版もありえますので、スターシードの方は、ぜひこの機会にお買い求めになると、心が安定してくると思われます。

 

 

追加のエピソード紹介 クリスマス編 その1

 マックス、マイケル、イザベルら人間の姿をした異星人の、地球での危険に囲まれた暮らしと、そのなかで繰り広げられる恋愛については、上記に説明してきました。

 

 FBIやCIA、敵のエイリアンの襲撃ばかりでは休まりませんから、ここでは、心温まるエピソードを2つ、ご紹介します。

 

 

 

 

 2つとも、クリスマスの日の話です。

 

 1つめは、第2シーズン・第10話、通算で第32話になります。

 

 この回の邦題は、『聖夜の贈り物』です。

 

 クリスマスが近づいた季節、ある父親が、広場で幼い娘のためにプレゼントを選んでいる最中に、車にひかれそうになった娘を助けようと飛び出し、身代わりに死亡しました。たまたまマックスはマイケルとクリスマスの準備の買い物中に、その場面に立ち会うことになりました。

 

 マックスはただ立ち尽くして、その娘の父親を特殊能力で助けるのをためらいます。もちろん、正体を知られると困ることになるからでした。

 しかし、まもなく彼はマックスの前に霊となって現れ、いまの自分は霊だから世界のすべてがわかる、なぜきみがリズを助けた日のように自分をパワーで助けなかったのか、まだ生きたかった、助けてほしかったのに、と、問いただします。

 

 亡くなったばかりで現世に執着のある男性の霊は、いくたびも霊を見ることのできるマックスの眼前に出現し、マックスを悩ませるのでした。そして、自分が死んだのはもはや仕方ないことだが、きみがその(娘の父親を助けられなかった)代わりに何か世のためにできることを示してほしい、と語り、消えていきます。

 

 マックスとしては、人前でハンドパワーを使用するのを目撃されたら、ふたたびCIAに連行されると思って助けられなかったと、自身と、そして唯一その男性の霊の話を打ち明けることのできたリズに対して、言い訳をします。

 

 クリスマスも近いある日、マリアとリズは、小児がんの子を励ますボランティアの一員として、知り合いだったUFOセンター館長プロディの家を偶然訪れることになり、その場ではじめて幼い娘が小児がんに冒されているのを知りました。

 

 そのことを知ったマックスは、マイケルには事情を話さないまま、マイケルと2人で、ロズウェルから遠く離れた、ある病院を訪れる計画を立てます。そこは、UFOセンター館長プロディの小児がんにかかっている娘が入院している病院でした。

 

 ここで、マックスは、交通事故で亡くなった、さきの男性の霊との約束が果たせるのではないか、と考えたのでした。

 

 病室に部外者が侵入するのはガードが厳しく困難が伴ったものの、2人は何とか小児病棟に入り込みますが、そこに、看護婦やガードマンが異変に気づいて部屋に突入してきます。そこで、彼らが見たものは・・・

 

 

(このあとは、ネタバレ防止のため、省略します。DVD等でごらんください)

 

 涙で目が潤むストーリーで、しばし、スキンズなどの邪悪な異星人を忘れることのできる貴重なエピソードです。

 

 このドラマは、第1話から観ないと、途中から観ても筋がよくわからないと思います。ですが、急いで感動を体験したければ、Amazonプライムビデオなどで、この回だけを視聴するのもよいかもしれません。

 

 それにしても、第1シーズン・第1話を観ていない場合、亡くなった男性の霊が、リズの時はパワーを使って治癒してあげたのに、なぜ自分を助けてくれなかったのかと語る場面の意味が不明瞭になりますし、あるいは、第1シーズンの中盤を観ていないと、CIAに連行される恐怖があって人前でパワーを使えなかった、とマックスが語る内容に対して具体的にイメージできないと思われるので、少なくとも、第1シーズン・第1話を試しに観てから、こちらを観る方法をおすすめします。

 

 

追加のエピソード紹介 クリスマス編 その2

 2つめは、翌年のクリスマスのエピソードになります。

 

 

 通算で、第3シーズン・第9話で、通算では、第52話となります。

 

 この回の邦題は、『聖夜の夢』です。

 

 

 ある日、リズの父が経営するカフェでのこと、客として来ていた母親に連れられた少年が、友人たちと客席でくつろいでいたマックスのほうを見つめ、近寄り、「お父さん」と声をかけてきます。

 

 マックスは驚き、もしやテスとの間に出来た(敵の陰謀の結果だったとはいえ、可愛い)息子が、その地球人の少年を通して意思疎通をはかってきたのかと思います。マックスは、クリスマスのボランティアとして、その子の面倒を見ることにして、住宅を訪れるのでした。もちろん、息子に関係あるのかどうかを確かめるためでした。

 

 しかし、その少年サミュエルは、純粋な心を持つゆえに自閉症の少年で、マックスとは何の関係もないとわかってきます。

 

 そこで、マックスは、自身のエゴイスティックな理由(息子さがし)に協力してくれた見返りとして、両親に向けてもほとんど言葉を発したことがないという自閉症のサミュエルをパワーで癒やそうとするのでした。

 

 ところが、パワーは拒絶されてしまいます。サミュエル少年は相変わらず天使のような微笑みを絶やさないかわりに、言葉を発することはありませんでした。

 

 

 そこで、マックスは家に帰ってからイザベルに顛末を説明すると、イザベルは特殊な能力で、少年サミュエルの孤独ながら美しい心の中が、クリスマスの晩に、両親の夢の中で発現するように挑戦するのでした。

 

 サミュエル少年は、もともと癒やされる必要がなかった、だからマックスのパワーも跳ね返されたのだ、あれほどまでに純真な心は、そのままで十分に価値があると・・・

 

 

 

(このあとは、ネタバレ防止のため、省略します。DVD等でごらんください)

 

 こちらの回も、前年のクリスマスの話以上に、感動的で、涙なしに観終えることはできないでしょう。ラストシーンで流れる音楽もまた、清澄な響きでストーリーの美しさに彩りを添えています。

 

 ただし、第2シーズン終盤の陰謀によって、マックスに息子ができる流れと、第3シーズンにアメリカ軍が保管している墜落UFOを探してまで、テスによって故郷の星に連れて行かれた息子に会うために必死になっているマックスの姿を知っていたほうが、より深くストーリーを理解できると思います。

 

 

DVDの日本語吹き替えの声優陣は、すばらしい

 日本語吹き替えのあるDVDでは、声優の吹き替えを聞くとわかるのですが、とてもよくキャラクターの性格をとらえた声の方が選ばれています。

 

 この人物の容姿には、こんな声、抑揚だろうと想像したとおりの声色になっています。すばらしいといったレベルです。それを最初に聞いたから刷り込まれたというのではありません。

 

 マックスの友人マイケルの声は、日本語吹き替えでは、有名な浪川大輔さんが担当しています。本当に、マイケルの性格にぴったりの声になっていますね。おかしな話ですが、原語(英語)によるマイケル(役)の地声よりも、日本語吹き替えの声のほうが、よほどマイケルらしいと感じられる気がします。

 

 

 映像で、登場人物の表情や背景の景色に集中するためにも、最終的には、DVDで観るのがベストだと思われます。

 

 

おわりに

 みなさんのスターシードとしての地上での暮らしが、少しでも楽になりますようにとの願いを込めて、記憶だけをたよりに一気に書き上げました。

 

 年数が経っても色褪せない、スターシード必見の宇宙人ドラマです。

 

 ぜひ、本編を、ごらんになってください!!

 

 

 わたしも、記事を書いているうちに、もう一度、第1シーズン・第1話から観たくなってきました・・・

 

 

 

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